プロ並みの仕上がり!初心者でもできるサーフボードのリペア

初心者でもできるサーフボードのリペア方法

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

材料・道具の準備で、仕上がりはが大きく変わる!

サーフボードのリペアに準備しておきたい道具、材料から、初心者にも施工しやすいリペア方法まで詳しく解説。

「サーフボードのリペアは初めて…」

「リペアに必要な材料・道具がわからない…」

「リペアしてみたが上手く出来なかった…」

「仕上がりに納得がいかない…リペア初心者でも綺麗にリペアする方法が知りたい」

そんな、不安、悩みをお持ちのあなたへ。

失敗を最小限に抑えながらプロ並にキレイに仕上げるリペア方法をお教えます。

なお、ここでは一般的なPUボード(PUフォームのサーフボード)のリペア方法の紹介となっており、EPSボードモールド系のサーフボードとは使用するレジン(樹脂)などの材料やリペア方法が異なりますのでご注意ください。

PUとEPSサーフボード買うならどっち!?特性とメンテナンス性を比較 PUとEPSサーフボード買うならどっち!?特性とメンテナンス性を比較

簡易的(応急的)に、簡単に・素早くリペア(補修)したい場合は、こちらの記事がオススメ。

サーフィン中にクラッシュしたボードの傷を簡易リペア サーフィン中にクラッシュしたサーフボードの傷をその場で簡易リペア

筆者は、2008年からサーフショップオーナーとして新品・中古サーフ用品を2500点以上取り扱ってきた経験をもとにサーフアイテムやハウツーなどのサーフィンに特化したウェブマガジンを運営しています。

サーフボードのリペア方法

サーフボードのリペア

まずは、小さな傷からリペアを始めましょう!

いきなり、難易度の高い「深い・大きな傷」をリペアするのは失敗の可能性が高くなりますのでオススメしません。

軽度な傷ならDIY(自分で)リペア可能ですが、傷口が大きすぎたり、傷口から海水が染込み剥離を起こしているなど、状態が悪い場合は無理せず、サーフ(リペア)ショップへ持っていきましょう。

ここでは、初めてリペアするあなたでも簡単にできる小さな傷のリペア方法と少し難易度が高い中程度の傷の二つのリペア方法を紹介しています。

準備するもの

FRPポリエステル樹脂の画像

【材料】

  • FRPポリエステル樹脂(レジン)ノンパラ
  • FRPポリエステル樹脂(レジン)インパラ

サーフボード用、または透明度の高いFRPポリエステル樹脂(レジン)を使用します。

このレジンとガラスクロスを使って傷を修復します。

ノンパラレジンとも呼ばれており、硬化した際でも表面がベタベタとしている為、重ね塗り(上塗り)が可能となります。但し、硬化前が理想で、完全に硬化した後、そのまま重ね塗りはお勧めしません。

ホットコート(トップコート)とはFRPポリエステル樹脂にパラフィン溶液を3~5%程度混ぜたもので、インパラレジンと呼ばれています。

こちらのパラフィンを、レジン(樹脂)に添加(3〜5%)添加することでインパラ樹脂にすることができホットコートとして使用できます。

パラフィンが添加されているインパラレジンも販売されています。

インパラレジンは硬化後はワックス効果の働きで表面がツルツルとしており、重ね塗りには不向きです。

ホットコートがなくてもリペアは出来ますが、ノンパラレジンはサンディングの際に、表面のベタベタしている為、サンディングの際に手間となります。

ホットコート(インパラレジン)は表面がツルツルになりますのでサンディングし易いのも特徴。トップコート(仕上げ用)として使用します。

ラミネートしサンディング後のサーフボードの表面はサンディングで気泡やガラスクロスの一部が見えてしまい見た目も悪くなります。これを隠すために刷毛でペンキのように塗り、トップコートをします。

より綺麗に仕上げたいなら、仕上げ用の「ホットコート用のインパラレジン」も準備しておきたい。

  • FRPポリエステル樹脂用の硬化剤

FRPポリエステル樹脂(レジン)を硬化させるための硬化剤(パーメリック:レジン硬化剤)

  • ガラスクロス:6oz
  • ガラスクロス:4oz

ガラスクロスとはガラス繊維の布のことで、シェイプしたブランクスをラミネートするのに使われています。

繊維の大きさによって4オンス、6オンス、8オンス、10オンス等の種類があり、それぞれ強度と重さが変わります。数字が大きい方が繊維が太く、目が粗い、クロス自体も重さも重く、塗布する樹脂の量もたくさん必要となりますので樹脂の層が厚くなります。これに比例して強度も上がります。

ボードによって使うガラスクロスは変わりますが、一般的なロングボードの場合は、6オンスや8オンスのクロス使用しデッキ面に2枚、ボトム面に1枚、ショートボードの場合、4オンスのクロスを使用しデッキ面に2枚、ボトム面に1枚でラミネートされています。

部分リペアなので、重さに関しては神経質にならなくても良いので、4 or 6オンスで十分でしょう。

少しでも丈夫にしたければ6オンスを使うなど、リペア箇所、傷の状態によって使い分けたり、二枚重ねにする良いでしょう。サーフボードのタイプや傷の箇所、状態にあわせて使い分けたい。

  • アセトン

レジンの付着した使用後の刷毛などの洗浄に使います。

刷毛を使い捨てするなら、アセトンは無くても問題ありません。

  • キューセルパウダー

軽度な傷(小さい傷・浅い傷)の場合は不要ですが、大きな傷・深い傷でレジンを使ってパテ埋め、穴埋めなどをする場合に必要。

  • ラッカー:サーフボードの色合わせ用

傷の度合いによりますが、傷が深く、ボードを削り取らなければならない場合、見た目の色を合わせる目的でラッカーを使用します。

油性、水性どちらでも構いませんが、リペア用途から油性のラッカーがオススメです。

数種類揃えておくと、色調合なども可能となるので、色の微調整をする場合は便利。

【工具類】

  • サンドペーパー:空研ぎ用#120 水研ぎ用#320 #600 #1000 #2000
  • 研磨用パッド

【サンドペーパーの種類】 

  • ポリッシュフィニッシュのサーフボードの場合 空研ぎ用#120、水研ぎ用#320 #600 #1000 #2000
  • サンドフィニッシュのサーフボードの場合 空研ぎ用#120、水研ぎ用#320 #600(#320 #600 #1000)

数値が低い方が目が荒くなります。

この組み合わせで仕上げれば、ある程度綺麗に仕上げることができますので、揃えておきたいところですが、「より丁寧に」「もう少し簡単に」とご自身の感覚でさらに耐水ペーパーを細かく増やしたり、減らしたりしてください。

サンディングは、見た目の仕上がりにも大きく影響してきますので、失敗したくない…綺麗に仕上げたいなら、推奨のもの、または同等のものを準備しておきたい。

  • コンパウンド
  • ウェス(布)
  • サンダー・バフ

ポリッシュフィニッシュ(鏡面仕上げ)されているサーフボードは、上記の耐水ペーパー後にコンパウンド&ウェスで磨きます。

より綺麗に仕上げたい場合は、サンダーを使います。

【注意】サンドフィニッシュ仕上げのサーフボードには、コンパウンドで磨く必要はありません。

  • マスキングテープ

マスキングテープはガラスクロスを固定したり、樹脂の液だれ保護、サンディング際のボード保護用に使用します。

  • ハサミ
  • カッターナイフ
  • 紙コップ
  • 刷毛
  • 割りばし・アイスバー
サーフボードリペア用工具の画像

カッターナイフは傷部の破片等取り除いたり、切り取る際に使います。

ハサミは、ガラスクロスをカットする際に使います。

刷毛(ハケ)、割りばし・アイスバー、紙コップの画像

紙コップは樹脂を入れる容器として使います。使い捨てできるので手軽でお勧めです。

割りばし、刷毛は樹脂を塗付するときに使います。出来れば割り箸より、アイスのバーがオススメ。割り箸は塗付する際に鋭角な部分がガラスクロスに引っかかりやすいので、アイスバーの方が塗りやすく綺麗に仕上がります。

ホットコートレジンで仕上げ塗りする際には刷毛を使用します。

  • 防塵マスク / 防毒マスク
  • 防護メガネ
  • 作業用手袋

FRPポリエステル樹脂及び硬化剤を使用の際は、防毒マスクが理想です。

作業は換気の良いところでおこなってください。

くれぐれも屋内の密閉したところは避けてください。

出来るだけ皮膚に触れないように保護手袋もご準備ください。

詳しくは、商品に記載の取扱い方法、注意事項をしっかりお読み頂きご利用ください。

サンディングの際もガラス繊維等の粉塵が空気中に無数舞いますので、防塵マスクも準備しましょう。

無ければ、最低限として市販の不織布マスクで代用するとよいでしょう。

防毒マスクには防じんマスク兼用マスク(フィルター)もありますので、予算や使い方によって選ぶと良いでしょう。

さらに、作業用手袋や防護メガネ等を付けなるべく皮膚や目などに粉塵が付かないように防備したい。

リペアの作業方法・手順

初めての方が失敗しやすい難しい作業をより簡単に改善した方法となっておりますのでプロのリペア方法とは細かな点で手法など多少異なる部分があります。

なお、このリペア方法は、小傷など比較的軽度な傷のリペア方法となっています。

すこし深い傷などは、この後に紹介していますが、いずれにしても基本のリペア方法ですので、まずはこの方法から順にご覧ください。

1)傷の状態をチェック

傷口の状態をチェックをします。

一番気をつけるのは、傷口から海水が染込んでいないか?

中に水分が吸収されているようなら、布などをあて、水分を吸い取ります。

この作業を繰り返しおこない、しっかり乾燥させてください。出来れば、その後も数日間、風通しの良いところでしっかり乾かしておくと良いです。水分が残ったままリペアするとサーフボードは重くなり、強度やその後の耐久性も弱ってしまいます。

2)補修箇所の傷口を綺麗にサンディング

軽度なキズ口の画像

はじめに#120番のサンドペーパー(空研ぎペーパー)で傷口の表面をサンディングします。

極軽度な傷でしたらフォーム(ブランクス/サーフボードの心材のこと)に到達する少し手前までサンディングする。

フォームまで削らないように確認しながら丁寧かつ慎重に削ってください。

フォームぎりぎりまでサンディングできればベストですが、誤ってフォームまで削ると補修も難しくなり、仕上がりも悪くなりますので注意してください。特に色の付いているボードはその色まで剥がれてしまいます。

最初は無理をせず、傷の表面がある程度、綺麗になっていれば良いです。

軽度なキズ口のサンディング後の画像

この時、キズ口の周りも広めにサンディングしてください。

キズの直近周辺まではキズと同様の深さで削り、さらにその周りはキズ&キズ周辺よりやや浅めにサンディングしてください。傷口から離れるほど浅めに削ずっていくイメージです。

キズ口より2、3倍ぐらい大きくカットしたガラスクロスを貼りますので、広めにサンディングします。

※サンディングされてない部分は、ラミネートの際にポリエステル樹脂(レジン)がしっかり塗布せれませんので、ラミネートしたい部分はしっかりとサンディングしてください。

※キズ口より広めにガラスクロスを張る理由は、リペアの強度、耐久性、仕上がりの完成度を上げるためです。

3)ガラスクロスの仮止め

ガラスクロスとマスキングテープ画像

サインディングした広さより、ひと回り大きくガラスクロスをカットします。

カットしたガラスクロスを、サンディングした部分に合わせマスキングテープで固定します。

固定の際はガラスクロスをボードにしっかりフィットさせるイメージでなるべく、たるみが無いようにマスキングテープで固定します。

たるみがあると、レジンを塗る際に気泡が入るなど上手く塗れない部分が発生し、強度や仕上がりに影響します

ガラスクロスを固定した画像

ガラスクロスを固定したらさらに、マスキングテープを写真の様に外側に広めに貼ります。この後に塗付する樹脂が垂れ落ちてボードに付着するのを防止できます。

4)サーフボードにラミネートする為の準備

ポリエステル樹脂(ノンパラレジン)に硬化剤を加えます。

樹脂(レジン)と硬化剤(パーメリック)の比率は、容器などに掲載してありますので、よく読んでお使いください。

樹脂は季節(気温)により硬化に掛かる時間が変化したり、硬化しにくくなるなどの症状がありますので、気温に応じ硬化剤(パーメリック)を加える量を変える必要があります。

硬化速度は 

「気温高い=硬化速度が早い・硬化しやすい」 

「気温が低い=硬化速度が遅い・硬化しにくい」

ため、「気温の高い時は硬化剤(パーメリック)少なく」、「低い時は硬化剤(パーメリック)を多く」入れます。

パーメリックと樹脂を混ぜる画像

ポリエステル樹脂(レジン) 1kgに対しての硬化剤(パーメリック)混入量の目安
冬   7~10cc
春・秋 5~8cc
夏   4~5cc

※ 樹脂100に対して、硬化剤(パーメリック)1%の比率を順守してください。

硬化剤を多く入れすぎるとサーフボードが焼けこげたり、場合によっては火災等の恐れもありますので十分注意してください。逆に少なすぎると、硬化が遅くなったり硬化しない場合もあります。

ポリエステル樹脂と硬化剤の比率についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

PU素材のサーフボードリペア「ポリエステル樹脂と硬化剤の比率と目安編」 PU素材のサーフボードリペア「ポリエステル樹脂と硬化剤の比率」

ここで紹介している容器の硬化剤(パーメリック)は、微調整がしやすく初心者にも使い勝手が良くお勧めです。

硬化剤(パーメリック)をいれたらしっかり、割り箸などでかき混ぜます。

混ぜる際は、気泡が出来やすいので、なるべく気泡が出来ないように気を配りながら混ぜてください。ボードに塗付後に気泡があるとサーフボードの強度が低下したり、水が入ることもあります。

【キズ口が目立つ場合には…樹脂に色をつける】

ここで紹介しているような軽度なキズの場合は必要ありませんが、今回は例として樹脂(レジン)に色を加えてリペアします。

色を加える際は、硬化剤(パーメリック)を加える前に、樹脂(レジン)だけを入れた容器に、スプレー缶やその他、液体の塗料などを加えます。あまり入れ過ぎるとその後の硬化に影響しますので、色を少し加えるというイメージで十分に色は入りますので控えめに加えてださい。

樹脂を入れた容器に色を加えたら、しっかり割り箸等で混ぜます。

色の状態を見ながら、足りなければ色を足して下さい。

今回は色を合わせやすいホワイトのボディカラーですが若干焼けもありますのでイエローを少し加えて色を調整します。

レジンに色を加える画像

白系のサーフボードは比較的色をあわせやすく、ごまかしも効きますが、その他の色の場合、市販のスプレー缶など塗料のバリエーションも少ない為、色を合わせるのが大変ですので、今回のような軽度なレベルのキズでしたら、色は加えないでリペアした方がいいでしょう。

5)1回目:レジン(ノンパラ)を塗付

割り箸やアイスバーで先程準備した樹脂を塗付していきます。

樹脂を塗付(ラミネート)する画像

樹脂をアイスバー等で塗付していきます。

一気に厚めに盛らずに少しずつ塗り広げるようにします。

この時、サーフボードとガラスクロスの間など気泡が出来ないように軽く押したりしながら薄く樹脂を塗っていきます。

気温、パーメリックの割合で硬化速度は変化しますが、おおよそ20~30分程度で硬化が始まります。

6)2回目:ホットコート(インパラ) or レジン(ノンパラ)を塗付

最初に樹脂を薄めに塗り、2度塗りする事のメリットは、樹脂を盛りすぎることで起こる樹脂の浮きを最小限に抑えます。

また、気泡も出来にくいので強度の面でも安心です。

1回目に塗布したレジンが適度に硬化したら、ホットコート用の樹脂(インパラレジン)に硬化剤を適量入れ混ぜて塗ります。2回目にホットコート使う理由は、サンディングが楽になるとメリットがありますが、ホットコート(インパラレジン)がない場合は、2回目もレジン(ノンパラ)を塗布します。

塗り方は、2回目に塗付した上に覆うように樹脂を塗り広げていきます。

2回目は刷毛をつかうと塗りやすいでしょう。もちろんアイスバーでもOK。

レジンを2度塗りした画像

しっかり固まるまで待ちます。気温にもよりますが1日ぐらいは、そのまま硬化を待ちます。

7)サンディング

空研ぎペーパー #120で削っていきます。

サンドペーパーは研磨用パッドに巻いてサンディングすることで均等・きれいに削れます。

サンディングパッド画像

サンディングの際は削り過ぎないように、状態をこまめに確認しながらおこなってください。

ホットコートをしてない場合、表面がベタベタしておりますので最初はサンディングしにくいかもしれません。

また、最初は全体を削り、表面がある程度綺麗になったら、マスキングテープ周辺を削るイメージでサンディングしてください。周辺を削る際にサンディングしづらいようでしたら、サンドペーパーを直接手に持って写真④ように指を使いサンディングします。

下の写真1ぐらいまで削ったら、ぼろぼろになったマスキングテープを剥がします。

サンディングその1画像

再度、同じくらいの割合で写真2のようにリペアした部分を囲むように新しくマスキングテープを貼りなおします。

次のサンディングの際にリペア部以外の部分を誤って削ってしまうのを防ぐ為に貼り直します。

この時点では、まだラミネート(リペア)した部分が盛り上がっていますので、全体的に面を整えながらサンディングしていきます。あまり削りすぎると、ガラスクロスが見えてきますのでガラスクロスが出てこないところで止めます。(削り過ぎないように注意いしてください。)この後もサンディングしますので多少盛り上がってるくらいで構いません。

サンディングその2画像

リペア箇所の境界線の部分を写真4の様に手(指)でサンディングします。

サンディングその3画像

境界線が分からなくなるギリギリ手前ぐらいまで確認しながら慎重にゆっくり削っていきます。リペア箇所の中心を頂点としから少し山になる様なイメージで周辺を削ると仕上がりが綺麗に見えます。

写真5ぐらいまで削ったらマスキングテープを剥がします。

#320で、さらにサンディングして整えます。

この時、リペア部のアウトライン周辺にガラスクロスが見えてきますが気にせずに削ってください。この後、仕上げのトップコートも行いますのでトップコートの為のサンディングとしてリペア部のアウトラインよりひと回り広めに周辺を軽くサンディンしておきます。

※ サンディンしてない部分(表面がつるつるした状態)には樹脂がのらずトップコートができません。

サンディングその4画像

写真7のようにサンディングできたら、 ホットコート(インパラレジン)を塗り仕上げていきます。

8)トップコート

仕上げのトップコート画像

ホットコート(インパラレジン)を塗り仕上げていきますが、ホットコートが無い場合は、トップコートの工程を省略し「仕上げのサンディング」を行なってください。トップコートを行わない場合は、ガラスクロスが浮いて見えるなど見た目の仕上がりが悪くなりますが強度にはそれほど影響はありません。

サンディングした部分に粉塵等が付着していますのでキレイに拭き取っておきましょう。
また、手で触ったりして油分などが付かないようにしてください。

写真画像では行なっていませんが、マスキングテープで、トップコートを塗る部分を囲うようにマスキングしておくと、失敗なく綺麗に塗ることができます。

仕上げのトップコート用の樹脂を準備します。

ホットコート(インパラレジン)に硬化剤を入れます。

硬化剤の比率はレジン(ノンパラ)と一緒です。

割り箸などで気泡が入らないように、丁寧によく混ぜます。

刷毛で先程サンディングした部分に塗付していきます。

仕上げですので、上の写真のように、厚くならないように塗り広げます。

適度に硬化したくらいに、マスキングテープを剥がしておきます。

アセトンで刷毛を洗浄する画像

使い終わった刷毛は、すぐにアセトンでレジン(樹脂)をしっかり落します。そのままにしておくと、ガチガチに固まり、使い物にならなくなります。

9)仕上げのサンディング

仕上げのサンディング画像

ポリッシュフィニッシュなら#320 #600 #1000 #2000の順に。

サンドフィニッシュなら#320 #600(#320 #600 #1000)の順に。

耐水ペーパーで水をかけながらサンディングし仕上げます。表面に水を加えながらサンディングすることで、キレイに仕上がります。丁寧にしっかりサンディングし、リペア痕の境界線が目立たなくなるようなイメージで仕上げます。

  • 削りすぎには注意してください。
  • サンディングの際は、サンドペーパーを手で直接持ちサンディングするのではなく研磨用パッド巻いて削るときれいに仕上がります。
  • ボードの種類によってはサーフボードの表面が荒めに仕上がっているものもありますので、表面の仕上がりが自然な状態になるように耐水ペーパーを選び、確認ながら仕上げてください。

ポリッシュフィニッシュのサーフボードは、コンパウンドで磨く

コンパウンドで磨く画像

ポリッシュフィニッシュ(鏡面仕上げ)されているサーフボードは、サンディングだけでは見た目の仕上がり良くありませんので、耐水ペーパー後にコンパウンドで磨きます。

手で磨くだけでもある程度は綺麗に仕上がりますが、ポリッシャー サンダ+バフがあればより綺麗に仕上げることができます。

バフ仕上げ サーフボードのセンターフィンボックスのリペア方法

※ コンパウンドは、推奨した1種類のコンパウンドでも十分に綺麗になりますが、もっと綺麗に仕上げたい場合2種類くらい使うとよりきれいに仕上がります。

リペアの仕上がり画像

完成! 見た目もキレイに仕上がっています。

やや深い傷のリペア方法(中程度の傷)

剥離やダメージが深い場合のリペア方法・ビフォーアフター画像

剥離やダメージがやや深い中程度の傷のリペアは、少し難易度が上がります。

剥離やダメージが深い場合は表面だけでなく、中まで海水がしみ込み強度が低下していたり、打痕などのダメージにより中のフォームが砕けているなど表面だけのリペアでは、強度、耐久性、パフォーマンスの面からも不足です。

中のフォームまでメスをいれてしっかり修理する必要があります。

ダメージ箇所を全て取り除き表目を綺麗にサンディング

剥離、ダメージの深いサーフボードの画像

砕けている部分など表面の部分はカッターナイフ等で、ある程度取り除きます。

#120のサンドペーパーでダメージのある部分を全てサンディングし表面を綺麗に仕上げます。

ダメージ箇所の形成

剥離、ダメージ部の形成をする画像

次に削った部分の形成します。

フォームを中にいれガラスクロスで巻く方法もありますが、このくらいのダメージならフォームを購入し形成するよりもポリ樹脂で形成する方が簡単で強度的にもいいでしょう。なお、ある程度、大きく深い傷の場合はPUフォームを移植し形成する必要があります。

まず、形成したい部分にマスキングテープでサイズより多し大きめのダムを作ります。

ここに樹脂を流し込むわけですが、缶スプレーなどの塗料を適量、樹脂に混ぜ、サーフボードに近い色の樹脂を作ります。

白いボードならホワイト塗料ですが、多少黄ばんでいれば黄色を少しまぜてあげるといいでしょう。

見た目を良くするためですので色をつけなくても、問題はありません。

キューセルパウダーを適量入れしっかり混ぜます。

次に硬化剤を入れ、しっかり混ぜたものをダムにたっぷりと流し込みます。

形成時の硬化剤の量はやや控えめにしてください

このまま完全に固めてしまっても構いませんが、サンディングに時間がかかるので完全に硬化する前にある程度、余分な部分をカットし形成しておくとサンディングが楽になります。

ゴムのように弾力のある状態になったらマスキングテープを剥がし、カッターナイフでカットし、大まかな形成をします。欲張ってあまり深く削り過ぎないように気をつけてください。

サーフボードの形成完成の画像

#120でサンディングし本来の形状に形成します。

形成は慎重且つ丁寧に。

テールやレール部はライディングに特に影響しますので、より丁寧におこなってください。

形成が終わったら、「3)ガラスクロスの仮止め」~「9)仕上げのサンディング」までの
工程をおこない仕上げ完了です。

最後に…傷やダメージの早期発見が重要

サーフボードは、普段からの手入れ、メンテナンスがとても重要で寿命にも大きく影響してきます。

サーフボードはとてもデリケートです。

サーフィン後はボードのお手入れをしっかりとおこなってください。 

寿命が大幅UP!3分でできるサーフボードのお手入れ 寿命が大幅UP!3分でできるサーフボードのお手入れ

その際にキズなどのダメージチェックしておきたい。

サーフボードはちょっとぶつけたり、地面や床に落しただけでも簡単に傷ついてしまいます。

サーフィン中にクラッシュしたら直ちに海から上がってください。

そのまま長時間、海水に浸けていたらサーフボードが使い物にならなくなります!

サーフィン中にも気付かないうちに、接触などでダメージを受けたりする事もあります。

ぶつけた記憶もないのにボードに傷が…なんてことも少なくありません。

普段からこまめなダメージチェックを!