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多くの初心者や伸び悩む中級者が、ターンを「体でねじる動き」や「足の力」で覚えようとします。
確かに見た目はそれで曲がっているように見えますが、実際は“重心移動でレールを使う感覚”が身についていません。
この基本が抜けたままテクニックを積み上げてしまうと、どんなに練習を重ねても安定感やスピード、ライン取りが伸び悩む原因になります。
この記事では、**どんなタイプのボードにも共通する「ターンの本質」**を、初心者にもわかりやすく解説した動画とともに紹介します。
「テクニックよりもまず、波と一体になって曲がる感覚」
それを理解することで、あなたのライディングは一段上のレベルへと変わります。
2008年からサーフショップオーナーとして新品・中古サーフ用品を2500点以上取り扱ってきた経験とサーフアイテムやハウツーなどのサーフィンに特化したウェブマガジンを運営する筆者が、時間をかけて選んだオススメの商品のみを厳選し紹介しています。
ライディングの基本姿勢を身につけよう

テイクオフして立ったあとは、すぐにバランスを取ることを意識しましょう。
まずはどんな波でも通用する安定した基本姿勢を覚えることが大切です。

- 上半身は進行方向に対して斜め45度に構える
→ 真横を向くと視野が狭まり、波の動きが見えづらくなる - 足は肩幅程度に開き、後ろ足はボードに対して90度、前足は45度ほど前向きに
- 頭の位置が身体の中心にくるように重心を保つ
→ 前後どちらかに傾くとバランスが崩れ、スピードも落ちる - 上半身はリラックスし、目線は下ではなく前方(進行方向)へ

この姿勢を保つだけで、波の上を真っ直ぐ滑る「ライディングの基本」が完成します。
ターンの基本を理解しよう(すべてのボードに共通)

ターンは、サーフィンを自在にコントロールするうえで欠かせない動作です。
サーフィンではターンと言っても様々なテクニックがありますが、派手な技術よりも、正しい重心移動と目線の使い方が何より重要です。
ここでは最も基本となるターンについて紹介します。
意識すべきポイントは2つ。
- 行きたい方向に身体を傾ける(基本姿勢を保ったまま)
- 目線は行きたい方向を見る

これだけです。
一見シンプルですが、これが「すべてのターンの基本」です。
自転車やバイクを曲がるときと同じで、
- ゆるやかなカーブは軽く傾ける
- 急なカーブは深く傾ける
そして、傾きを戻せば再び直進へ。
サーフボードのアウトライン(曲線)は、傾けるだけで波の面にレールが入り、自然に方向が変わるよう設計されています。このレールを使ったターンが、スピードを落とさず美しく曲がるコツです。
とはいえ、この傾け方の加減やバランスの取り方が簡単なようで難しい。
波が小さくスピードが出ていない状態で重心を入れすぎて傾けると、バランスを崩し転倒する。逆も同じで波が大きくスピードが出ている際はある程度倒し重心移動しなければ対応できない。
一見、シンプルな動作で簡単に感じますが、さまざまな波でこの動作を連動していかなければなりません。そのためには繊細な重心移動を要求されます。この感覚を身につけるには、幾度となくトライ&エラーを繰り返し感覚を身につける必要があります。
伸び悩んでいる初中級者は、この基礎ができていない(理解できていない)ように感じます。レベルアップしたければ、まずはターンの基本をしっかり習得することです。
そして、目線は進行方向を見ること。
足もとが気になり、つい視線が下を向いてしまう初中級者がも多いが、下を向いていると腰が引けたりしてフォームも悪くなる上、バランス感覚も低下してしまいますので注意したい。
よくある失敗と修正のヒント

ターンはシンプルに見えて、実はちょっとした体の使い方の違いで大きく差が出ます。
ここでは初心者〜中級者がよく陥る3つの失敗例と、その修正ポイントを紹介します。
失敗①:目線が下がってしまう
波に集中するあまり、つい足元を見てしまう人が多いですが、目線が下がると、体の重心も後ろにズレてバランスを崩しやすくなります。
修正ポイント
目線は常に「行きたい方向」。
進行方向の先を見ることで自然と体がその方向に傾き、ターンもスムーズになります。
視線がフォームを導く、という意識を持ちましょう。
失敗②:腕や足の力でボードを動かそうとする
手や足で無理にボードをねじって曲げようとすると、スピードが落ち、フォームも崩れます。
修正ポイント
「力」ではなく「重心移動」で曲がる感覚を意識。
体を傾けることでレールが自然に波面をとらえ、スムーズなカーブを描きます。
力を抜いて、波とボードの動きに委ねるような意識を持つと良いです。
失敗③:上半身が硬くなる
意気込んだり、緊張して力が入り体が固まると、スムーズな重心移動ができず、ターンのキレがなくなります。
修正ポイント
膝を軽く曲げ、上半身の力を抜いてリラックス。
背中や肩を柔らかく保つことで、波の動きに合わせやすくなります。
「力を抜く=動きを止める」ではなく、しなやかに動ける状態を意識しましょう。
サーフィンのターンは、「技」ではなく「体の使い方」。
この3つを意識するだけで、ライディングの安定感が大きく変わります。
波と一体になるようなターンを目指して、ぜひ実践してみてください。
- 目線が下がり、フォームが崩れる
→ 波の先を見るだけで、姿勢も安定してターンがスムーズに。 - 重心を入れすぎて転倒
→ スピードが遅いときは傾きを浅くする。 - 重心が抜けてターンできない
→ スピードがあるときは、しっかりと傾けてレールを使う。
どんな波でも共通して言えるのは、“重心と目線の連動”。
この2つを意識できるようになると、急にボードの反応が変わります。
動画で学ぶ!ターンの理論と体の使い方

ここまで基本姿勢とターンの考え方を紹介してきましたが、実際の動きをイメージするには、映像で見るのが一番わかりやすいです。
今回紹介する動画では、サーフボードを自在にコントロールするための「ターンの理論」を、初心者にも分かりやすく解説しています。
ターンを理解する上で欠かせない3つのポイントが学べます。
力ではなく「重心移動」でボードを傾ける感覚をつかむことで、スピードを保ちながらスムーズに方向転換できるようになります。
動画のポイント
- ターンの原理:体を傾けることでサーフボードも傾き、進行方向が変わる。
- ターンの種類:ゆるやかに長くカーブする「ロングターン」と、急旋回する「タイトターン」。
- 身体の使い方:足先や腕ではなく、重心移動と体の傾きでコントロールする。
サーフィンにおけるターンは、足の力でボードをねじる動きではありません。
あくまで「体の傾き」と「重心移動」が生み出す、自然なレールワークが本質です。
この動画でその感覚をしっかりイメージしておきましょう。
まとめ
基本のターンはサーフィンのすべての動作につながる“核”の技術です。
体の傾きでレールを使いこなす感覚を身につけると、スピードを失わず、滑らかなライディングができるようになります。
初心者はもちろん、伸び悩みを感じている人こそ、もう一度ここに立ち返ってみましょう。
次は、ライディングの終盤で重要な動作「プルアウト」へ。
波の終わりを安全かつスマートに抜けるテクニックを学びましょう。
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