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ウェットスーツの機能低下や劣化・寿命を早めてしまう「やってはいけないウェットスーツの収納方法・5つの間違い」について紹介。ウェットスーツを長く・いい状態で愛用するための「最適な保管場所」と「正しい収納方法」まで教えます!
せっかく高いウェットスーツ買ったのに、劣化が早い、長持ちしない、最近着心地が悪い、買ってあまり経っていないのに浸水する…。
もしかしたら、ここで紹介する「やってはいけない5つの収納方法」が原因かもしれません。
ウェットスーツに使われる素材(生地)の特徴を知る
やってはいけない収納方法の前に…
ウェットスーツの素材の特徴を理解しておけば、お手入れ、保管場所や収納方法のヒントとなります。
ウェットスーツは、ネオプレーンゴム(クロロプレンゴム)の素材から作られており、この表地にナイロン系の布地が張ってあるタイプを「ジャージ」、ゴム地が張ってあるタイプを「スキン」といいます。


このクロロプレンゴムは天然ゴムの耐油性を改良した代替品として開発されたゴムで、反パツ弾性、耐候性・耐老化性・耐オゾン性に優れ、耐熱性・耐寒性・耐油性も良いとされています。
接着性や加工性にも優れています。
欠点は、耐水性や電気絶縁性が劣る。
耐熱性・耐寒性・耐油性も良いとはなっていますが、「優」ではなく「良」なのです。
耐候性はありますが、直射日光や高温に長時間さらされると劣化が進行します。
また、高温や摩擦・ストレスなどにより、層になっているクロロプレンゴムと表地が剥離する場合もあります。
中温域でも長時間放置するとゴムの弾性を失って樹脂化してしまう。
耐久性にすぐれている素材とは言え、製品化された時点から劣化は少しずつ進んでいるわけで、同じ状態をキープし続ける事は不可能なわけですが、お手入れ、メンテナンスや保管方法次第では、劣化を最小限に抑える事は十分に可能です。
ウェットスーツを少しでもいい状態で、長く愛用したいものです。
やってはいけない収納方法
ここで紹介する収納方法は、ウェットスーツの機能低下や劣化・寿命を早めてしまいますのでご注意ください。
- 細いハンガーに掛けない。
- 半乾きで収納しない。
- 折りたたんで収納しない。
- 衣類と一緒に収納しない。
- 車内に放置しない。
細いハンガーに掛けない

クリーニング時に付いてついてくるような針金のハンガーや肩部が細いタイプのハンガーは使用しない。
型崩れや劣化、肩抜け・劣化の原因になってしまいますので、絶対に使用しないでください。
半乾きで収納しない

サーフィン後にウェットスーツを洗った後は、表&裏(インナー側)もしっかり乾いてから保管します。
半乾きで収納すると臭いやカビ、劣化の原因になりますのでご注意ください。

なお、保管の際は、裏返した状態(インナー側)で保管せず、もとに戻し(表面に戻し)、保管することをオススメします。
折りたたんで収納しない

折りたたんで収納される方もいるようですが、絶対にやめてください!
最悪の収納方法です。
長期間、折りたたんで収納したウェットスーツはシワや折り目が付いて、ぺちゃんこになって型崩れします。
洋服ならアイロンを掛けたりクリーニングすれば、ある程度元に戻るでしょうが、ウェットスーツはアイロンを掛けられません、一度付いたシワはその部分の気泡がつぶれてしまっていますので元に戻らなくなります。
見た目もシワシワで、ぺちゃんこに型崩れしたウェットスーツは、着用しにくく不恰好です。

着用すればシワは目立たなくなりますが、折曲がったり癖の付いた部分はストレスが掛かっているわけですので、機能低下や劣化の原因にもなりますので絶対にやめましょう。
衣類と一緒に収納しない
衣類と一緒に収納すると、クロロプレンゴムとの反応により衣類が変色する恐れがありますのでご注意ください。
濡れたままの密閉保管も、表面の染料が他のものに移る可能性があります。
車内に放置しない

ウェットスーツやサーフボードなど、何日も入れっぱなしにする方もいるようですが、絶対にやめてください。
気温変化が激しく、日差しを受ける長時間の車内放置は接着面のボンド剥がれ、剥離、劣化の原因となります。
特に夏場の車内の温度は、高温になりますので気をつけたい。
海水で濡れたウェットスーツならさらに、ダメージは大きいです。
オススメの収納方法
ウェットスーツは、基本的に立体裁断・形成されていますが、素材の特性上、型崩れやシワになりやすいため、保管方法も注意が必要です。
- 保管場所は、気温変化の少ない暗所に収納
- 肩部が幅広(太め)のハンガーに掛ける。
- 着用時と同じ状態にして癖が付かないようにする。
保管場所は、気温変化の少ない暗所に収納

収納場所は、気温変化の少ない涼しい暗所がベストです。
最初に説明したようにクロロプレン合成ゴムは耐熱性・耐寒性も良いですが、優れているワケではありませんので長期間、気温変化の激しい場所に置いておくとゴムの劣化を早めます。
日光があたる場所も表面劣化や色落ちの原因になります。
高温多湿も雑菌の繁殖や劣化の原因になりますので、押し入れなどで保管する場合、こまめな空気の入れ替えも忘れずに。
気温変化の少ない涼しい暗所で、定期的な換気ができるような環境での保管が理想です。
肩部が幅広(太め)のハンガーに掛ける

ウェットスーツは重さもあり(特にセミドライスーツ)ハンガーに掛けた際に肩部に負担が掛かってしまいます。
洗ったばかりの水分をたっぷり含んだウェットスーツや長期間ハンガーに掛けて保管する場合、肩部に重みが全て掛かってしまい型崩れや劣化、肩抜けの原因になってしまいますので、肩部に負担の掛からない肩部が幅広のハンガーに掛けて保管します。
肩部の負担を分散できる、オススメのウェットスーツ専用ハンガーがこちら。


ウィングハンガーは、大きなショルダーホルダーで肩くずれ防止の折りたたみ式のハンガーです。
ネックインウェットスーツも簡単にかけることができます。

大きなショルダーホルダーには、穴が開いているので通気性が良い。

高価なウェットスーツを長持ちさせる事を考えれば、安いものです。
着用時と同じ状態にして癖が付かないようにする
ファスナーやベルクロは開けっぱなしで保管しない。

肩部が幅広のハンガーに掛けた上で、ジップタイプの場合はファスナーは完全に閉め、ベルクロであればベルクロを閉めて、着用時と同じ状態にして癖が付かないように収納します。
型崩れを防止し、着心地はもちろん、シワなどの癖をつけないようにすることで劣化防止にもつながります。




