ウェットスーツについた頑固なワックス汚れの落とし方

ウェットスーツ・頑固なワックスの落とし方

ウェットスーツのお尻、胸、腹部などに付着した頑固なワックス汚れをキレイに落とす方法を紹介。

ここで紹介する「洗い方」と「オススメの洗剤(ウェットシャンプー)」を使えば、これまで取り除くことのできなかった頑固なワックス汚れを、誰でもキレイに落とすことができます。

リムーバーやアイロンで落とす方法では無く、ウェットスーツ専用の洗剤「ウェットシャンプー」で洗う方法なので生地にもやさしく安心な落とし方です。

さらに、ウェットスーツを長持ちさせる日頃のお手入れ(洗い方、干し方、ケア)に役立つ情報も紹介しています。

洗い方の動画あり!

頑固なワックス汚れをキレイに落とす方法

サーフボードの滑り止め・グリップ力を高めるためのワックスですが、ウェットスーツへの付着が悩みの種。

サーフィンの回数を重ねる度に付着したワックスは中々取れません。

せっかく高価なウェットスーツを買っても、普段からのお手入れが不十分であれば、伸縮性など機能低下や劣化を早める原因になり本来のパフォーマンスを十分に発揮することができません。

見た目の印象も悪く気分も下がります。

準備するも

ウェットシャンプー、ウェットハンガー、ウォーターバケツ
  • ウェットスーツ用「すっきりの素 ウェットシャンプー250ml」
  • ウェットスーツ用「ふわふわの素 ウェットソフナー250ml」
  • バケツ(ウォーターボックス)
  • ウェットスーツ用ハンガー
  • 水 または ぬるま水(温かめのぬるま湯や熱いお湯はNG)

オススメのウェットシャンプー&ソフナー

ウェットスーツ用の洗剤(ウェットシャンプー)は、全般的にワックスやシミ汚れなどを落とすのに一定の効果はあると思われます。

あくまでも個人的な見解ではありますが、いくつか試した中でも、その効果を特に実感できたのが

ウェットスーツ用のウェットシャンプー「すっきりの素」。

そして柔軟剤(ソフナー)「ふわふわの素」と併せて使えば老化防止と柔軟性UP、消臭に効果的です。

下のビフォーアフターの比較画像はこの洗剤を使って洗ったものです。

このウェットスーツは数年間、ワックスが付着(固着)したままの状態で保管されていたものです。

ウェットスーツのワックス汚れを落とすビフォーアフター(ヒップ部拡大)

ご覧のとおり、ほとんどのワックスを落とせていることがお分かりかと思います。ちなみ若干ワックスが落ちきれていない箇所もありますが、もう少し念入りに洗うことでキレイに落とせます。

あなたがお悩みの頑固なワックス汚れも、キレイに落としてくれるはずです。

以前、このような内容の記事を見かけました。「ウェットスーツ用の洗剤(ウェットシャンプー)ではワックスは落ちない。」のでサーフボード用のリムーバーを使って落とすと言ったような内容でした。

ウェットシャンプーによっては、あまり効果が期待できない商品もあると思いますが。

少なくともこの「すっきりの素」ならワックス汚れを落とせます

ウェットスーツにオススメのウェットシャンプー&コンディショナー4つのタイプ別で選ぶオススメのウェットスーツシャンプー 洗剤

ウェットスーツ用の洗剤として配合されたウェットシャンプーで落とせるのであれば、わざわざリムバーで代用する必要もなく、専用に作られた洗剤ですので安心して使用することができます。 

とはいえ、年季の入った頑固なワックス付着の場合、容易に落とすのは簡単ではありません。

洗い方(落とし方)にも、ちょっとしたコツがありますので、この後で洗い方についても紹介します。

これまで使っていたウェットシャンプーでは落とせなかった方へ

ウェットスーツのワックス付着にお悩みの方も多いためか、サーフボード用のリムーバー以外にも、アイロンで温めるだけでワックスが消えてなくなる方法…なんてユニークな落とし方なんて、動画もあるようですが…それってアイロンで温めたワックスがウェットスーツの繊維の中に染み込んで、見えなくなっただけなんですけど(汗)…と個人的にはお勧めできないような方法もあるようです。

ウェットスーツを少しでもいい状態で長く愛用することを目的とするのであれば、専用のウェットシャンプーが一番です。

これまで使っていたウェットシャンプーでは落とせなかった方も、他の方法を試す前に、騙されたと思って一度使ってみてください。

普段のケアでこそ発揮

ウェットシャンプー「すっきりの素」は度重なるサーフィンで付着した頑固なワックスを落とすのに効果的ですが、本来はサーフィン後の普段のケアでこそ発揮してくれると考えます。

洋服だって洗剤を入れずに洗濯なんてしませんよね!?

衣類洗濯・洗剤

ウェットスーツも一緒です!ウェットシャンプー「すっきりの素」で是非とも毎回洗ってあげてください。

恐らく、その日に付着したワックスを意識して落とそうとしなくても、適度に洗っているだけでも、かなりキレイ落とせていることに気づくことでしょう。

一年間シャワーだけで水洗いした場合と、これを一年間続けた場合では、ワックスの付着量は雲泥の差になるはずです。

それだけではありません、汗、汚物の臭いを抑え、生地の伸縮性、肌触りの低下も格段に改善されます。

これまではワックス付着が気になっていた方も、常にキレイな状態で使用することができるようになり、伸縮性・パフォーマンス性などコンディションの良い状態で使え、高価なウェットスーツの寿命を延ばすことにつながります。

なによりキレイなウェットスーツで気分良くサーフィンできるのは嬉しいものです。

バケツ(ウォーターボックス)

ウェットスーツを、痛めずキレイに洗うには、容量の大きいバケツが必要です。

バケツをお持ちで無い方は、この機会にサーフィン用品として販売されているウォーターボックス(バケツ)などを検討してみてはいかがでしょうか?。

以下のようなウォーターボックスは容量も大きく、サーフィンに必要なウェットスーツやインナー、ポンチョ、フィン、ワックス、水を入れたペットボトル・ポリンタンクなどの道具入れる容器としても使ったり、ウェットスーツを脱ぐときはバケツの中に足ごと入ってしまえば、汚すことなく脱ぐことができます。

あとはそのまま持ち帰って洗うこともできるのでとても便利です。

サーフィンに便利なオススメのバケツ(WATER BOX)1つで3役!サーフィンに便利なオススメのウォーターバケツと活用方法

ウェットスーツ用ハンガー

洗ったばかりのウェットスーツは沢山の水を吸っていますので、ハンガーに掛けて干す際に肩部への負担もより大きくなります。

負担を減らすためにも幅広のハンガーを使用し、ウェットスーツの肩周りへの負担を最小限に抑えたい。

また保管時も長期間ハンガーに掛けっぱなしになるので肩周りの劣化を最小限に抑えるためにも幅広のハンガーを使用したい。

ワックス汚れの落とし方の手順

頑固なワックス汚れをキレイに落とす方法

「サーフィン後の普段の洗い方」から「頑固なワックス汚れをキレイに落とす方法」まで動画を作りましたので、こちらをご覧いただければわかりやすいと思います。

以下の内容は動画と重複する内容になってしまいますが、動画では紹介しきれなかった内容や補足なども合わせて紹介しておりますので、動画をご覧のあとにおさらいとして読んでいただけると参考になると思います。

まずは、サーフィン後の普段の洗い方で洗います。

これを行うことで表面的な汚れを落としてくれるのと同時に、ウェットシャンプーが繊維に浸透してくれます。

普段の洗い方は、別途記事にしておりますが、改めて簡単に紹介します。

詳しくはこちらをあわせてお読みください。

ウェットスーツをキレイに・長持ちさせる洗い方ウェットスーツをキレイに・長持ちさせる洗い方

水、またはぬるま水で押し洗い

バケツ(ウォーターボックス)を準備し、水、またはぬるま水で洗います。

ウェットスーツの洗い方、ウェットシャンプー、ソフナー、水を入れたバケツ

ぬるま湯という表現だと以外と高めのお湯になりがち!?なようです。

できるだけ水に近いぬるま湯、つまり表現としては、ぬるま湯ではなく「ぬるま水」というのが表現としては近いです。

熱いお湯はもちろん厳禁です。

その理由としてウェットスーツの生地は層になっており剥離の原因になったり、また、つなぎ目・縫い目にはボンドやシームテープ(メルコテープ)が使われており、接着面が弱まったり剥がれやすくなったりしますのでご注意ください。

ウェットスーツのつなぎ目・縫い目、ボンドやシームテープ(メルコテープ)、接着面

水を入れたバケツに、ボトルの後ろに明記されている適量のウェットシャンプーを入れかき混ぜます。

ウォーターバケツにウェットシャンプーを入れ、かき混ぜる

それではウェットスーツを入れて洗っていきます。

ウェットスーツのワックスが付着してる面が表になるようにして、やさしく押し洗いするようなイメージで洗います。

ウェットスーツをやさしく押し洗いする

この時、綺麗に汚れを落としたいからと強く激しく押しながら洗うのはウェットスーツの縫い目、接着面、ラバー素材などの生地に負担をかけてしまうためNGです!

「ゆっくり…軽~~く…押すようなイメージでやさしく洗うことがポイント」です!

バケツの底まで強く押し付けるのではなく、軽く沈む程度にやさしく押すイメージです(この時に発生する水流と生地同士の軽い摩擦で洗浄してくれます)これだけで付着した海水や汚れ、ワックスなども十分に落としてくれます。

しつこいようですが荒々しく力を入れて洗うのは縫い目や接着面、保護テープ、生地などを傷めることになりますのでご注意ください。

もみ洗いでワックス汚れを落とす

ある程度押し洗いをし汚れを落としたら、汚れた水を捨て、新しい水に入れ替えウェットシャンプーを同様に入れてかき混ぜて、再びウェットスーツを浸します。

これまでの工程で、洗剤がウェットスーツの繊維染み込み、ワックス汚れが取れやすくなっています。

ウェットシャンプー液をワックス付着や汚れが酷い部分に直接振りかけ、

ワックス付着がひどいところにウェットシャンプーを直接塗る:ウェットスーツに付着したワックスが取れない時の対処方法

手で塗りやさしく擦るように塗り広げて馴染ませます。

ウェットシャンプーを手で擦りながら塗り広げる:ウェットスーツに付着したワックスが取れない時の対処方法

ワックスの付着や汚れた部分を、ウェットスーツの生地同士を擦る(こする)ようにモミ洗いします。

ウェットスーツの生地同士を擦る(こする)ようにモミ洗い

ワックスが沢山こびり付いた部分は、次第に消しゴムのカスのような白い塊となってどんどん浮いてきます。

ウェットスーツに付着したワックスが消しゴムのカスのような白い塊になって浮いてくる。

これが付着していたワックスです。

たまにバケツの水でカスを払い流しながら、キレイになるまで繰り返しそのままモミ洗いを続けてください。

普段のケアを怠っていたウェットスーツの場合、カスや汚れがバケツの中に溶けだして泥水のように濁ってきますので、あまりひどい場合は一度バケツの水を捨て新しい水に入れ替え再びシャンプーを入れモミ洗いをすると良いでしょう。

綺麗に落としたら、新しい水に入れ替えすすぎ洗いします。

すすぎ:ウェットスーツの洗い方

大量のシャンプーや汚れが内部に浸み込んでいますので普段よりもすすぎも念入りに2,3回程度行ってください。

ウェットスーツのワックス汚れを落とすビフォーアフター(全体)

モミ洗いの注意点

注意点としてモミ洗いの際にウェットスーツの接着面や縫い目、インナー側のシームテープ(メルコテープ)などを貼っている部分はそれらの接着や繋ぎ目を傷め剥がれを引き起こし浸水の原因にもなりますので、傷めないように避けてもみ洗いすること。

またモミ洗いの際にはウェットスーツ同士を擦りながらモミ洗いするわけですので表面の生地にも少なからず負担が掛かるので、ゴシゴシ洗うのではなくやさしくモミ洗いするイメージで洗ってください。

洗い方によってはウェットスーツを傷める要素を含んでおりますのでご了承の上、自己責任で実施をお願いします。

なお、ウェットスーツは小まめにケアしていても経年劣化などで接着面や縫い目、インナー側のシームテープ(メルコテープ)が剥がれるなどの症状が出てきます。

このような症状に気付いたらこの場合には、なるべく早めにメンテナンスしておくことをお勧めします。

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ウェットスーツに負担をかけないケア方法

こびり付いた頑固なワックスを落とすには、ウェットスーツの生地同士を擦る(こする)ようにモミ洗いしますが、この行為には少なからず生地や接着、縫い目の縫製部などに負荷をかけてしまいますので、年季の入った頑固なワックス汚れであれば、より負荷もかかるので、「やりすぎない・なるべくやらずに済むようにする」ということが理想です。

それには普段から使用後(サーフィン後)には「サーフィン後の普段の洗い方」を実行する習慣をつけることが一番と考えます。 

習慣になると大した手間でもありませんし、キレイになったウェットスーツを見るのも、それでサーフィンできるのも気分がいいものです。ウェットスーツ用「すっきりの素 ウェットシャンプー&ふわふわの素 ウェットソフナー」を活用しサーフィンライフに楽しんでください。

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