ウェットスーツの浸水対策にオススメのインナーネック&インナー | サーフィンマガジン「73NAVI(なみなび)」

ウェットスーツの浸水対策にオススメのインナーネック&インナー

ウェットスーツの首・背中からの浸水対策にオススメの「インナーネック&インナー」

せっかく購入したウェットスーツ…首(ネック部)や背中(バックジップ)から海水が侵入して寒い時期は冷たくつらい。何か対策方法がないの?とお悩みのあなたにオススメのインナーネック&インナーを紹介します。

結論から言いますと、浸水対策には寒い冬などに着用する冬用ウェットスーツのインナーがオススメです。フルスーツのインナーネック/インナーバリアの代用としても十分に効果があります。インナーネックに比べて用途を選ばず万能に使えるのもメリット。コスパの良いインナーの商品は記事後半で紹介しています!

1)ウェットスーツからの浸水について

ウェットスーツからの浸水の原因はいくつかあると思いますが、考えられる浸水の要因について考えてみましょう。

ジップ(ファスナー)からの浸水

ドライスーツを除く、ほとんどのウェットスーツは「簡易防水ファスナー」が使われております。(完全に浸水を防ぐ防水ファスナーが使われている場合もありますが稀だと考えておいた方が良いでしょう。) この「簡易防水」という表現が紛らわしいと言いましょうか、このファスナーは実用性として水の侵入を防ぐ効果はあまり期待できません。もちろん普通のファスナーに比べれば防水効果はあるのでしょうが、海の中に入った瞬間にファスナーから海水が入ってくるのが分かります。ファスナーの面積から考えても簡易防水だし、チョロチョロでしょ!?なんて思っていると…ガッカリするくらい入ってきます。海水が冷たい時期は一瞬でヒヤッとするほど。少々大袈裟かもしれませんが、体感的に勢い良く入ってくると言っても言い過ぎでないくらいです。簡易防水ファスナーは水の侵入を防ぐファスナーというよりは、水中で使用することを目的としたファスナーという表現の方がしっくりきます。なおファスナーのメーカー等によっても防水性の差はあるかもしれませんが、ウェットスーツの購入に際して防水効果の違いまで、いちいち調べていられませんし判断は難しいと考えます。

ビラボンウェットスーツ バックジップ

ファスナーの付いたタイプのウェットスーツは、オーソドックスなバックジップタイプ、フロント側をジップで留めるチェストジップ、ロングチェストジップタイプがありますが、構造上、バックジップタイプがファスナーからの浸水の影響を受けやすいです。

バックジップ

チェストジップ

ロングチェストジップ

ネック(首回り)からの浸水

ネックからの浸水は、ウェットスーツのサイズが自分の身体に合っているかどうか?が大きく左右し、特に首回りのフィット感は重要です。前述のバックジップの場合は多少、首回りの締め付けの微調整が可能ですが、チェストジップ、ロングチェストジップタイプやフロント側でマジックテープを使用して留めるノンジップタイプの場合には、首部のサイズが余裕があるなど大きすぎたりする場合は、浸水しやすくなります。と言っても許容範囲内であればさほど影響はありませんが、中でも注意したいのがロングチェストジップです。近年ロングチェストジップは着用時のストレスが少なく動きやすいと人気が高いウェットスーツでネック部は、ネックが長いロングネックと一般的な長さのノーマルネックがあります。しかしこのネック部のサイズ感があっていない場合などフィット感が悪いと特に浸水の影響を受けやすく感じます。ノーマルネックはフィット感がしっかりしているものが好ましく、またロングネックがあるのであればそちらをお勧めします。この他、首部が胴体の入口となっているネックエントリータイプも個人差や相性にもよりますが若干の浸水はあります。

ノンジップ

ネックエントリー

手、足首の裾部からの浸水

ネック部と同様に、手首、足首のフィット感が弱い場合も浸水しやすくなります。この点は今回のテーマからは少しそれてしまう内容ですが、こちらもフィット感が悪ければ浸水の原因となります。

経年劣化等によるの浸水

ウェットスーツは各パーツ(生地)を接着、縫製し形成されていますが、経年劣化でこの継ぎ目が弱くなり浸水の原因となります。場所によってはセルフリペアウェットスーツのリペア方法「綺麗に修理するコツ教えます!」も可能ですが、これがあちこちで浸水があるようならそろそろウェットスーツの交換時期と考えた方が良いです。こちらも今回のテーマからはそれてしまう内容ですが、上半身付近の浸水であれば多少対策になるかもしれません。

2)オススメのインナーネック&インナーバリア

せっかく購入したウェットスーツがファスナー部から浸水したり、少しサイズが合わずネックからの浸水…なんて方もいるはずです。寒い時期にウェットスーツのネック周辺や背中などから冷たい海水が入ってくるのって冷たくてに結構辛いですよね。しかし使ってしまったものは交換できませんので、少しでも浸水を防ぐ対策をやるしかありません。そこで効果的なのがインナーネックやインナーです。

ウェットスーツを購入する時はインナーの有無をチェック

本題に入る前に、フルスーツ、セミドライなど冬や寒い時期に着用するウェットスーツを購入する際には、可能な範囲でインナーネックやインナーバリアのあるものをお勧めします。オーダーの場合もオプションで付けられるのであれば是非付けてください。それだけで効果は十分にあります。とはいえ、予算の都合もあり既製品で検討するとフルスーツではインナーバリアが付いていないものも少なくないので悩ましいところですが選択肢があるのであれば、インナーネックやバリアの付いているものが良いです。なお、夏用など暖かい時期に使用するウェットスーツの場合はこれらが無くても問題ありません。むしろ適度に海水が中に入ってくるぐらいの方が暑すぎず気持ちよかったりします。

セミドライスーツ-バックジップのバリアネック

首から浸水を防ぐインナーネック

バックジップからの浸水防止やタッパーとロングジョンの重ね着に合わせるなどの目的として販売されていますが、ウェットスーツのサイズが合わず首からの浸水でお悩み方にも活用できるアイテムです。使い方も簡単!インナーネックを着用しその上からウェットスーツを着るだけ。なお、インナーネックを着用することで厚みの分、ウェットスーツの首回りの隙間も減り結果的に浸水を抑えることもできます。ただしウェットスーツ自体のネックサイズが変わるわけではないので当然ながら浸水はあると思いますが、インナーネックが浸水の壁(クッション)となり海水はこれまでのように勢い侵入できなくなるので冷たい海水がダイレクトに肌に触れず、じんわりと分散されて中に染み込んでくるようになるため、ヒヤッとした冷たさを感じなくなり体感的にもかなり違いを感じることでしょう。なおバックジップからの浸水防止としてもオススメされたりしてますが、バックジップからの浸水でお悩みの方の場合、背中の下の方までの浸水はカバーできないので、他のタイプやインナーと併用するなどの対策が必要かも!?

メンズ用の2mm、3mmインナーネック Sea Face

生地の厚みが2mmと3mmが販売されていますが、インナーなので通常厚みは2mmで良いかと思います。ただ首周りが余裕がありすぎたり、保温性をなるべく高めたいという場合は3mmを選択するのも良いでしょう。

レディース用の2mm、3mmインナーネック Sea Face

MAGIC PRIME 1.8mm INNER NECK

ウエットスーツブランドBE-WETがリリースする「マジック」ブランド。厚み1.8mm、メンズ&レディース。

60s インナーネック

生地の厚みは2mm。

SURF8 ネックウォーマー 2mm

首元の保温、浸水率を軽減する2mmネックウォーマー。ウエットスーツの首元に差し入れることにより、首からの浸水をブロック/軽減、ネック部分だけですので少しめくれ上がりやすいかもしれません。個人的にはインナーネックの方が無難かと思いますが、用途によっては、こちらの選択肢もありかも!?

ベストタイプのネックインナー

インナーネックの役目もできるベスト。首周りの浸水を防ぐインナーネックに対し、背中、腹部などの胴体までカバーできるインナーバリアの役目もしてくれます。インナーバリアの付いていないバックジップでは背中からの浸水が悩みですが、これがあればもう大丈夫!

WorlDive 2mm イージードライネック(メンズ&rディース)

首回りにドライスーツと同仕様のシールドネックを採用。こちらはダイビング向けに販売されている商品で、ネック部も保温、防水は強力ですが春先や秋口から冬前の頃の使用を目的では少々暑苦しい印象はあります。またネック部はウェットスーツとの相性もありそうですので注意したい。とはいえ浸水対策としては今回紹介する中で一番強力かもしれません。

防寒用ウェットスーツインナー

寒い冬などに防寒用として着用するウェットスーツ用インナー。このようなインナーは浸水防止対策を目的としていませんが、インナーを着用することでインナーが浸水の壁(クッション)となり、侵入してきた冷たい海水がダイレクトに肌に触れることを防いでくれます。インナーが適度に壁になり分散されてから染み込んでくるようになるため、ヒヤッとした冷たさを感じにくくなり体感的にも違いを感じることができるでしょう。生地の厚みや素材は違いますがウェットスーツに付いているインナーネックやインナーバリアと結果的に同じような役目を果たすことになるので、代用の簡易インナーネック・バリアとして利用してみてはいかがでしょうか、意外と効果ありますよ。 春先や秋口から冬前の頃のフルスーツの浸水対策程度ならこれだけで十分かもしれません。寒い冬には防寒用のインナーとしても使えますので、どれが良いか迷っている方やウェットスーツとの相性が合うかわからない…など決めかねているのであれば、とりあえずウェットスーツ向けのインナーを選ぶのが無難です。また今回のテーマのような浸水の悩みを抱えている方はインナーネックとダブルで使うとより効果的に対策ができるかも!?

HOT CAPSULE ノーマル ウェットスーツインナー(メンズ&rディース)

ネックまでカバーしてくれるハイネックウェットスーツインナー、驚異的な温熱・保温・蓄熱効果で、寒さからカラダを守る保温インナー。なお、こちらはハイネックなのでノーマルネックのウェットスーツだと長くはみ出てしまうと思います。気になる方はウェットスーツのネックと同じ高さになるように折り曲げて着用すれば良いでしょう。折り曲げて使いたくない方、折ジワが気になる方は他メーカーでもノーマルネックなど色々販売されていますのでお探しください。個人的にはハイネックタイプを使用する時期に応じハイネックで使ったり、折り曲げてノーマルネック風に使うのが便利でオススメです。

HOT CAPSULE ノーマル ウェットスーツインナー ネック部

インナーとして使いますのでなるべくサイズはフィット感があるものが好ましいです。また半袖、長袖タイプがありますが、長袖ですとウェットスーツを着用の際にフィット感次第では腕部にシワがよりやすく着心地にも影響しますので、手首から浸水しやすかったり、腕も寒くてお悩みの方以外は、半袖タイプの方がオススメです。ちなみに筆者もこちらの半袖タイプを愛用していますが、ほどよい厚みがあり、伸縮性もよく、保温性にも優れており、寒い冬の冬用ウェットスーツのインナーとしてはもちろん、フルスーツのインナーバリアの代用としても活用できるのでオススメです。厚みについてもう少しわかりやすい例ですとユニクロの極暖ヒートテックの1.5倍〜2倍くらい厚み(あくまでも主観です)、インナーバリアの代用としても厚すぎず運動性もよく浸水時のバリアとしての役割も果たしてくれます。正直なところインナーネックがなくても、これがあれば十分ってことも少なくないかも。インナーネックは最後の手段として、まずは二役可能なこちらで試してみることをおすすめします。

HOT CAPSULE ノーマル ウェットスーツインナー 裏地(起毛)