ウェットスーツをキレイに・長持ちさせる洗い方

ウェットスーツをキレイに・長持ちさせる洗い方

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このようなお悩みをお持ちなら、あなたの役に立ちます。

  • ウェットスーツの正しい洗い方、注意点を知りたい。
  • ウェットスーツを長くいい状態で使いたい。
  • ワックスの付着が気になる。
  • ウェットスーツを洗うのに必要なものを知りたい。

誰でも効果の違いがわかる!ウェットスーツの正しい洗い方

ウェットスーツのケアはどのようにされてますか?

サーフィン後のウェットスーツは、海水の汚れや塩分、ワックス、大量の汗が染み込んでいます。

例えばこんな洗い方してませんか?

「シャワー(水)をかけて砂や塩水を簡単に流すだけ」

これ、意外と多くのサーファーがやっているようですが…。

これだと表面に付着した砂と海水が流れるだけで、ウェットスーツの繊維に染み込んだ汗や汚れはほとんど落とせていません。

洋服では、洗剤や柔軟剤を使って洗ってケアしているのに、そんな洗い方ではキレイに落とせないことは想像できるはずです。洋服より、よっぽど汗、汚れ付着はひどいわけで、ましてやワックスなんてほとんど落とせるはずもないでしょう。

ここで紹介する洗い方で洗ってみれば、1回のサーフィンで付着した海水の汚れや汗、ワックスなどをどれだけ落とせていないのか分かるはずです。

ウェットスーツを洗ったあとの汚れ

繊維に染み込んだ海水の汚れや塩分、汗など、ほとんど落とせていない状態で干し保管し続けているわけなので、伸縮性・パフォーマンス性の低下や寿命に悪影響が出るのも想像できます。

次第に、汗や汚物の臭いもするようになり、完全に除去することも困難になります。

実際に、「シャワー(水)をかけて砂や塩水を簡単に流すだけ」vs 「ここで紹介する方法で洗う」方法で、2、3年間ほど経過したものでは、その伸縮性、肌ざわり、見た目の美しさの違いは、誰でもわかるほど差が出るのは、実体験からも間違いありません。

準備するも

ウェットシャンプー、ウェットハンガー、ウォーターバケツ
  • ウェットシャンプー(洗剤)
  • ウェットソフナー(柔軟剤)
  • バケツ(ウォーターボックス)
  • ウェットスーツ用ハンガー
  • 水 または ぬるま水(温かめのぬるま湯や熱いお湯はNG)

ウェットシャンプー(洗剤)

ウェットスーツは専用の洗剤「ウェットシャンプー」を使用することをオススメします。

ウェットシャンプーは、どのメーカーでも全般的にワックスやシミ汚れを落とすのに一定の効果はありますが…

長年、中古サーフ用品を取り扱い、ウェットスーツのクリーニングを行ってきたプロが、色々試した中で、その効果を特に実感できたシャンプーがこれ!

ウェットスーツ用シャンプー「すっきりの素」

人間にも優しい「天然ヤシ由来原料」をベースに配合。無香料。

全ての商品を試したわけではありませんので、他にも同等の効果を発揮するウェットシャンプーもあるかもしれませんが、今のところ、これ以上のものを知りません。

頑固なワックス汚れでお悩みの方にもオススメできるシャンプーです。

これを使っていれば、間違いありません。

ウェットソフナー(柔軟剤)

そして柔軟剤(ソフナー)は、

「ふわふわの素」と併せて使えば老化防止と柔軟性の効果がUP。

特殊シリコンが、ウェットスーツのゴム、ジャージ素材などの繊維をしっかりコーティング。

抗菌成分配合で、菌が増殖しやすいウェットスーツの劣化防止にも効果があります。

無香料なので、一般的な柔軟剤の強い匂いが苦手な方にオススメです。

バケツ(ウォーターボックス)

ここで紹介のウォーターボックスは大容量で、ウェットスーツを洗うバケツとしても十分な容量がありオススメです。

洗濯機で考えてみるとわかると思いますが、容量いっぱいに洗濯物を詰め込んでしまうと汚れが落ちくにくくなるため、余裕をもったサイズが必要なように、十分なスペース、水量を確保できないバケツでは、ボリュームのあるセミドライなどの場合は洗いにくく、汚れも落ちにくくなります。

また、無理やり窮屈な環境で洗おうとすると、ウェットスーツに生地を痛めたり、繋ぎめの接着面の剥がれを引き起こす原因にもなりますので注意したい。

さらにウォーターボックスは、サーフィンに必要なウェットスーツやインナー、ポンチョ、フィン、ワックス、水を入れたペットボトル・ポリタンクなどの道具を入れる容器としても便利です。

ウォーターバケツに小物類サーフ用品を収納

ウェットスーツを脱ぐときはバケツの中に足ごと入ってしまえば、汚すことなく脱ぐことができます。

あとは、そのまま持ち帰って洗うこともできるのでとても便利です。

この機会にサーフ用品として販売されているウォーターボックス(バケツ)などを検討してみては!?

サーフィンに便利なオススメのバケツ(WATER BOX) 1つで3役!サーフィンに便利なオススメのウォーターバケツと活用方法

ウェットスーツ用ハンガー

洗ったばかりのウェットスーツは、沢山の水を吸っておりハンガーに掛けて干す際に肩部への負担もより大きくなります。

負担を減らすためにも幅広のハンガーを使用し、ウェットスーツの肩周りへの負担を最小限に抑えたい。

また、保管時も長期間ハンガーに掛けっぱなしになるので、肩周りの劣化を最小限に抑えるためにも幅広のハンガーの使用をオススメします。

ウェットスーツの洗い方

ウェットスーツの洗い方、ウェットシャンプー、ソフナー、水を入れたバケツ

ウェットスーツの洗い方については「サーフィン後の普段の洗い方」から「頑固なワックス汚れをキレイに落とす方法」まで動画を作りましたので、こちらをご覧いただければわかりやすいと思います。

以下の内容は動画と重複する内容になってしまいますが、動画では紹介しきれなかった内容や補足なども合わせて紹介しておりますので、動画をご覧のあとにおさらいとして読んでいただけると、より詳しく理解できます。

水、またはぬるま水で洗う

バケツ(ウォーターボックス)を準備し、水、またはぬるま水で洗います。

ぬるま湯という表現だと、温度が高めのお湯になりがちです。

できるだけ水に近いぬるま湯、つまり表現としては、ぬるま湯ではなく「ぬるま水」というのが表現としては近いです。

なお、熱いお湯はもちろん厳禁です。

その理由として、

ウェットスーツの生地は層になっており剥離の原因になったり、

ウェットスーツ生地断面 ネオプレーンゴム(クロロプレンゴム)と表地、裏地

ウェットスーツの各パーツのつなぎ目はボンドで接着し縫製されておりますが、この接着が弱まったり、剥がれやすくなり浸水の原因となります。

ウェットスーツのつなぎ目・縫い目、ボンドやシームテープ(メルコテープ)、接着面

また、このつなぎ目として補強されているシームテープがも剥がれやすくなったりしますのでご注意ください。

ウェットスーツの接合部をシームテープで補強

冬の冷たすぎる水の場合、ワックス汚れを落とすことも考え、水よりも、ぬるま水くらいの方が良いかもしれません。

やさしく押し洗い

水を入れたバケツに、ボトルの後ろに明記されている適量のウェットシャンプーを入れ、しっかりかき混ぜてからウェットスーツを入れます。

ここで紹介しているウェットスーツ用シャンプー「すっきりの素」の場合は、水10Lに対し10ml(キャップ2杯分)

ウォーターバケツにウェットシャンプーを入れ、かき混ぜる

できれば、少しウェットスーツを浸して(つけ置きして)から洗うと、ワックスや汚れが落とし易くなります。

それではウェットスーツを洗っていきます。

軽く押し洗いするようなイメージで繰り返し洗います。

ウェットスーツのお手入れ(洗濯)

この時、綺麗に汚れを落としたいからと強く激しく押しながら洗うのはウェットスーツの縫い目、接着面、ラバー素材などの生地に負担をかけてしまうためNGです!

「ゆっくり…軽~~く…押すようなイメージでやさしく洗うことがポイント」です!

バケツの底まで強く押し付けるのではなく、軽く沈む程度にやさしく押すイメージです(この時に発生する水流と生地同士の軽い摩擦で洗浄してくれます)これだけで付着した海水や汚れ、ワックスなども十分に落としてくれます。

荒々しく力を入れて洗うのは縫い目や接着面、保護テープ、生地などを傷めることになりますのでご注意ください。

ウェットスーツの表面と裏面(インナー側)をひっくり返し、同様に洗います。

表面、裏面(インナー側)をひっくり返し洗う:ウェットスーツの洗い方

ワックスが落ちない場合

長年蓄積した年季の入ったワックス付着は、さすがに普通に洗っても簡単には落とせませんが…

買ったばかり、数回使ったくらいのウェットスーツなら、おそらく、紹介したウェットシャンプーとこの洗い方でかなり落とせているはずです。

思ったほど効果が無かったという方は、ウェットシャンプーの量が適正でない(少ない)か可能性もあります。

または、

ウェットシャンプーの量が適正なのに落ちない場合もあります…

セミドライなど、生地が厚い場合やサイズが大きい方などボリュームのあるウェットスーツでは、ワックスが思ったほど落ちないこともあります。

これは洗う過程で、汚れに対してウェットシャンプーの洗浄力が半減しているためと考えます。

対策方法として、

例えば裏側(インナー側)を洗ったら、一度、新しい水に入れ替え、ウェットシャンプーを新たに入れて表側を洗うようにしてください。つまり、表裏を片面ずつ、水とウェットシャンプーを入れ替えて洗う方法です。

あまり神経質にならないこと

ワックス汚れをキレイに落としたいからと、あまり神経質になりすぎないこと。

やさしく洗うといっても、少なからずウェットスーツのつなぎ目(接着面)にストレスをかけることになり、ボンド剥がれなどを引き起こしやすくなるため、あまり神経質にならず、ある程度落とせたらOKぐらいの気持ちで普段のケアする(洗う)方が、ウェットスーツをいい状態で長く愛用できることになるはずです。

すすぎ

汚れた水を捨て綺麗な水に入れ替え、しっかりすすぎをしてください。

すすぎ:ウェットスーツの洗い方

すすぎは、1、2回行います。

ウェットスーツの表面と裏面(インナー側)をひっくり返し、同様に洗います。

理想は、表面1回、裏面(インナー側)を1回ずつ、水を入れ替えて洗うと、なお良し。

ウェットソフナー(柔軟剤) / 干し方

あとはウェットが浸るくらいの水にソフナーを適量いれて混ぜ、その中に5〜10分ほど浸しておけばOK。

ウェットソフナー(柔軟剤)に浸す:ウェットスーツの洗い方

ソフナー(柔軟剤)に浸した後は、すすぎは不要。

そのまま風通しの良い、直射日光の当たらない日陰の場所等に干してください。

干す際は、裏側(インナー側)を表にして干し、乾いたら

裏側(インナー側)から干す:ウェットスーツの洗い方

表面側にして、表面も乾いたらそのまま収納ロッカーにハンガーに吊るした状態で保管します。

表側を干す:ウェットスーツの洗い方

なお、ウェットソフナー(柔軟剤)に関しては毎回できればベストですが、頻繁にサーフィンする場合には、毎回ソフナーで つけ置きするのも面倒なので、数回に1度でもいいかもしれません。

しっかり乾燥させる!半乾きで収納すると臭いやカビ、劣化の原因に。

ウェットスーツは表、裏(インナー)を、陰干してしっかり乾燥させてください。

半乾きで収納すると臭いやカビの原因となり劣化はもちろん、臭いも取れなくなってしまいますので、しっかりと乾燥させてください。

ウェットスーツに適した保管場所と収納方法 ウェットスーツ「やってはいけない5つの収納方法」最適な保管場所とは?

付着したワックスが取れない時の対処方法

普段から前述のウェットスーツの洗い方を続けていれば、付着したワックスも、かなり抑えることはできます。

もちろん、「シャワー(水)をかけて砂や塩水を簡単に流すだけ」というような洗い方をしているウェットスーツに比べても、はるかにキレイな状態をキープできますので、ここで紹介する対処方法までする必要はないと思っています。

とはいえ、個人差はありますが、ワックスの付着具合によっては、完全に除去することができないため、ワックスの付着が多少目立ち、納得できない方もいることでしょう。

そんな時には、この方法でもワックスの落とせます。

ワックス付着がひどいところにウェットスーツ用シャンプー「すっきりの素」を直接振りかけます。

ワックス付着がひどいところにウェットシャンプーを直接塗る:ウェットスーツに付着したワックスが取れない時の対処方法

ウェットシャンプーを手でやさしくこすりながら塗り広げ(できれば3〜5分ほど放置すると、なお良し)、やさしく押し洗いします。

ウェットシャンプーを手で擦りながら塗り広げる:ウェットスーツに付着したワックスが取れない時の対処方法

後はすすぐだけです。

注意したいのが「すすぎ」の作業です。

洗剤が繊維に残ると黄ばみや部屋干し臭を起こす菌が増殖する原因にもなるので、念入りに落としてください。

基本的に洗剤は、最適な量で洗うことが理想であり、念入りなすすぎを行わないと説明のようなデメリットも発生しますので、できるだけ通常の洗い方でケアすることを推奨します。

なお、この方法はあくまでも、普段からここで紹介する洗い方でケアされている場合の対処方法であり、長年蓄積した年季の入ったワックス付着に関しては、簡単には落とせませんので、以下の「頑固なワックスの落とし方」をあわせてお読みください。

ウェットスーツ・頑固なワックスの落とし方 ウェットスーツについた頑固なワックス汚れの落とし方

繰り返しにはなりますが、

あまり神経質にならず、ある程度落とせたらOKぐらいの気持ちで普段のケアする(洗う)方が、ウェットスーツをいい状態で長く愛用できることになるはずです。

ウェットスーツのダメージチェックも忘れずに!

しっかり乾いたら、収納前に生地の繋ぎ目のボンド剥がれや、傷などがないかチェックしましょう。

万が一、穴や、傷、縫い目のボンド剥がれ等ありましたら早めに修理しましょう。

軽度なレベルなら、自分で簡単にリペアできますので、こちらをあわせてお読みください。

ウェットスーツのリペア方法 ウェットスーツのリペア方法「綺麗に修理するコツ教えます」

放っておくと悪化して自分で修理できないレベルになりかねないので、早めのケアが大事です。

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