サーフィン時の車の鍵(スマートキー)はどうする?盗難・車上荒らし対策について

サーフィン時の車の鍵(スマートキー)はどうする?盗難・車上荒らし

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サーフィン中の自動車盗難件数、2017年度だけで980件以上という記事見ました。年間にサーフィンだけで1000件近くも被害があることを認識し、どのような被害が起こっているのか知ることは対策を取る上でとても大事なことだと考えます。

「サーフロック(セキュリティボックスに保管)」でしっかり防犯しているから大丈夫。

自分には関係ない。なんて思っている方、そんなことはありませんよ!

防犯対策の第一歩は、防犯意識を高く持つこと。

ここでは、車の盗難被害内容から原因、対策まで私なりにまとめてみましたので是非最後までご覧いただき、防犯対策にお役立てください。

盗難被害について

盗難被害には「車内の金銭・貴重品・バッグ等を盗まれる」「車両ごと盗まれる」の2つケースが考えられます。後者は、2019年までのデータでは、なんと年間7000台以上被害(注意:サーフィン関連だけの被害データではありません)が発生しているようです。

被害件数は年々減少傾向にはあるようですが…。

これは国外に車を売りさばくなどの組織的な犯行によるものも多いようで、あなたが持っている常識・対策が通用しないかもしれません。他にもアルミホイール・タイヤをまるごと外され盗まれるなど、様々な被害があります。

自動車盗難で狙われやす車種とは?

2019年の盗難車両-TOP5

  • 被害1位:トヨタ「プリウス」793台
  • 被害2位:トヨタ「ランドクルーザー」654台
  • 被害3位:トヨタ「ハイエース・レジアスエース」368台
  • 被害4位:レクサス「LS」272台
  • 被害5位:トヨタ「アルファード」261台

トヨタ車は海外でも人気があるということなのか?販売台数が多いというのも理由にあると思いますが、自分の車が特に狙われやすい車であれば、より用心したいところです。

ここに入っていない車種だからと言って盗まれないわけではありません。年式が新しい車両だったり、人気車種など中古市場で高値で売れる車は盗難事故に遭う可能性も高いと考えた方が良いでしょう。

近年はイモビライザー・スマートキーが主流です。

スマートキー・イモビライザー

イモビライザーは従来の鍵の脆弱さによる盗難被害を解消するために導入された防犯装置です。

イモビライザーは、ハンドルを握っている人物が正当な持ち主であるかどうかを確認する装置(鍵のヘッド部分にイモビチップと呼ばれる小型のICチップに書き込まれているIDコードと、車本体に登録されているIDコードを照合し、一致した場合のみエンジンがかかる仕組み)で、一致しなければ、そもそも車のエンジンはかかりません。

NAMI
NAMI

あれ?レクサスなどの高級車はセキュリティーシステムが充実しているはずでは?

確かにそうなんですが、自動車のスマート化が進めば窃盗犯も追随しイモビライザーを欺くのはさほど難しくないことが証明されています。

結局、ターゲットにされている高額な人気・高級ブランド車が今なお狙われ被害に遭っており、組織的な盗難犯罪などの前では、現状は盗難を防ぐことが難しいと言わざるを得ないでしょう。

サーフロック(セキュリティボックス)で盗難対策

リレーアタックやコードグラバーによる盗難

では、実際にスマートキーの車がどのような方法で盗難被害に遭うのか? 

よく聞く話でリレーアタックやコードグラバーによる盗難が挙げられます。

スマートキーは、鍵から出る微弱な電波を車が受信しロック解錠やエンジン始動ができる仕組みです。

リレーアタックとはスマートキーが常に発している微弱電波を特殊な装置で受信し増幅させて、さらにその電波を中継(リレー)させることで、まるでクルマの近くにキーがあるように誤認させ、ドアロックを解除し、車内の貴重品を盗んだり、エンジンを始動しクルマを盗む手口のようです。

例えば、自宅に車を駐車して、家の中に鍵を置きますよね?。

この場合に屋外にも鍵からの微弱な電波が漏れているとしたら、リレーアタックが可能となり盗難の可能性があるということになります。外出先でも同様で、食事などの際にも同様の可能性は起こり得るわけです。

リレーアタックよりさらに怖いのがコードグラバーによる盗難です。

コードグラバーとは、スマートキーのスペアをつくる機器のことで、スマートキーから常にでている微弱な電波をキャッチし、IDコードをコピーしてしまうというもの。

ドアをロックする際、その都度作製されるアンロックコードまでも解読し、ドアの解錠からエンジン始動までが行えるようになります。クルマのオーナーがドアをロックする時に発する電波を拾いコピーされるようです。100mほど距離があっても電波を拾えるようなので非常に危険です。

本来、防犯強化の為のスマートキーですが、解除できる機器さえあれば、昔より簡単に、短時間で盗まれてしまうようになったのではないかと思うのは私だけでしょうか。

リレーアタックやコードグラバー対策の商品も市販されているようなので、ご心配な方は検討してみてはいかがでしょうか。

高度な技術を持つ自動車窃盗犯を前にして防御策はないのか?

完全に防ぐことは難しいとしても、二重のセキュリティ対策を行うことで抑止力になり、狙われ難くなるのではないでしょうか。

例えば、昔から使われており、一定の効果はあると思われるハンドルロックの装着をおこなえば、窃盗犯はイモビライザーとハンドルロックの2つを解除しなければいけません。

これで盗まれないとは言えませんが、少なくとも他車より狙いにくいといった印象は与えることが出来るでしょう。

もちろん、貴重品を車内に置きっぱなしにするのもできるだけ避けたい。

リレーアタックについては、「使用しないときにはスマートキーの電波遮断をする」ことで防げるということになります。

この後で案内するサーフロックでも触れますが、スマートキーの電波を遮断する方法としてブリキ缶(スチール缶)やリレーアタック防止ケース、アルミホイルが有効のようです。

私も実際にサーフィン中はセキュリティボックスに入れておりますが、そのままセキュリティボックスに入れただけでは電波を防げていないため、車のドアは開いてしまいます。

アルミホイルを車に常備し、隙間なくしっかりと鍵を包んでおくことでドアを開けることがきなくなります。

ただし、少しでも包み方があまく僅かでも電波が漏れる部分があれば電波遮断効果はなくなりますのでご注意ください。

アルミホイル

またブリキ缶(スチール缶)やリレーアタック防止ケースも同様に効果があるようですが、同じようにしっかりと隙間なく閉じて電波を遮断することが必須となりますのでご注意ください。

なお、これでリレーアタックが完全に防止できるかは分かり兼ねますが、一定の効果があるのではないかと考えます。

お金を掛けずに出来ることなのですぐにでもできる対策だと思います。

コードグラバーに関しては前述の説明のように、ドアをロックする際に発する電波を拾いコピーされるとなると、この方法では防げないということになります。

アルミホイルで車の鍵(スマートキー)の電波を遮断 / リレーアタック・盗難対策

サーフィン中にできる対策

このように組織的な犯行の場合、対策しても限界はありますが、そのような窃盗犯だけではないので被害を最小限に抑えるためにも、できる対策は取っておきたいところです。

狙われやすい…こんな対策はNG

まさかとは思いますが…こんなことしてませんか?

タイヤの上に鍵を隠す

車の鍵をタイヤの上に置いたり、車の下などに隠す方もいますが、まずタイヤの上なんて窃盗犯に取ってくださいって言ってるようなものです。

私の友人はつい最近まで、そのまさかの…タイヤの上に置いたり…をやっていました。思わず「馬鹿じゃないの!?」って言ってしまい、注意しました。

また車の下、裏側などは、隠す場所によっては意外と見つけるのは難しそうで効果的に思っている人もいるとおもいますが。。。

しかし、万が一、隠す瞬間をどこかで誰かに見られたとしたらどうでしょう?

見られていなくても隠しそうな場所を想定しチェックされないとも言えません。

実際にキーをこれらの場所に隠していたクルマが狙われ盗難にあっている事件もあります。

サーフロック対策は効果あり!?

サーフロック(セキュリティボックス)の暗証番号設定について/ 1173はNG

ではサーフロックはどうでしょう?

サーフロックとは、キーボックスやセキュリティボックスと言われるものに鍵を入れて車のドアや牽引フックの部分に取り付けるものです。

スマートキーが主流となった今は、このようなセキュリティボックスで対策している方も増えています。私もその一人です。

このタイプは4桁ダイヤル式によりロックしますが、覚えやすいからとサーファーが使いそうな1173のような分かりやすい番号や自分の車のナンバーなどは絶対に使わない事です。

実際にこのような暗証番号の使用が原因と思われる、ロック解除による盗難被害もあるようですのでご注意ください。

想定しにくい暗証番号にしても解除されないとは言えません。

取り付ける場所もダイヤル操作がやりにくい低い位置、見えにくい位置などつけるなど、想像しながら設置場所を考えるのも良いことです。

キーボックスは丈夫につくられており、これを破壊して鍵を取り出すことは容易ではないと思っていますが、以下ような事件も発生しております。

サーフロックを狙った盗難事件

2017年10月ごろ、茨城県大洗町の海水浴場でサーフィン中の車6台が相次いで盗まる事件が発生しています。被害に遭った車にはサーフロック(キーボックス)を使用していたという共通点があります。短時間のうちにロックを壊され6台が盗まれたようだ。ここのポイントは、津波対策で海岸と駐車所の間に堤防ができたことで死角が増えたことも影響したのではないかと指摘する声も。

※追記:この事件、さらに調べてみるとサーフロックではなく、被害者は車をロック後、キーを車体の下部や近くに隠したという。犯人はサーファーのこうした習慣を知って犯行に及んだという内容の記事もある。

どちらが正しい情報だろうか?

6台という大胆な反抗からも、窃盗団による組織的な犯罪の可能性も高そうなニュースですが、サーフロックも安心とは言えないのも事実。

サーフロックの場合、ひと目で鍵の場所分かってしまうという弱点があります。

「車の鍵はここに入ってますよ!」と言っているようなものなので、ロックさえ壊してしまえば、車を盗むのはむしろ簡単です。

このニュースで個人的に気になったのが、キーボックスもメーカーによって素材や構造も多少違いはあるわけですが、狙われたキーボックスに共通点はなかったのか、それともキーボックスならどのメーカー、タイプでも関係ないのか⁉︎

どちらにしてもサーフロックも防犯として完璧ではないので、あくまでも自己責任でご使用ください。

狙われる確率を下げる方法を模索する

ハンドルロックなどと併用したり、死角の多いサーフポイントをなるべく避けるなど2重、3重の対策を検討する。

少しでもロック解除に時間が掛かるよう「商品選び」や「取り付け場所」、「死角の少ない狙われにくいサーフポイント選び」、「車を停める場所」などを総合的に模索することが、狙われる確率を下げることにつながると考えます。

海に入る前にドアロックのチェックを!

サーフロックへ入れるときはアルミホイルで車の鍵(スマートキー)巻いての電波を遮断 盗難対策

サーフロックの場合、スマートキーは付属の電波遮断の袋にいれておかないと仮にロックしても車のドアが開いてしまうことがありますので電波遮断の袋に入れましょう。

電波遮断の袋が付属していないサーフロックの商品は、キッチンで使用するアルミホイルで巻いておけば大丈夫でしょう。

経験上、電波遮断の袋も劣化してくると電波が漏れ遮断できなくなりますので、使用の際は毎回ドアが開かないかチェックしてから海に入るようにしましょう。

恐らく取り付けた場所から一番近いところが電波が届きやすいのでそこが目安となりますが、念のため他のドアなども開かないか確認しておいた方が良いです。できればアルミホイルを車に常備しておくことをお勧めします!

サーフィン中も身に付ける

サーフィン用カーキーケース

ひと昔前は、車のキー(鍵)はウェットスーツのインナー部に付いているキーポケットに入れたり、キーカバーに入れて首にかけるなど、身に付けてサーフィンをしている方も多かったと思いますが、現在はイモビライザー(電子的なキー照合システム)/スマートキーにより、鍵を身に付けて海に入るサーファーも少なくなっているように感じます。

サーフロックで対応するサーファーが増えたのもそのせいかと思います。

やはり身に付けるのが防犯でも、気持ち的にも一番安心で安全な方法とも言えます。

ただし、デメリットもあります。

鍵や貴重品を入れる防水ケースも販売されていますので、スマートキーなども身に付けサーフィンもできるようですが、万が一何らかのトラブルで浸水してしまったら…流されたり、紛失してしまったら…と心配で使えないという方もいることでしょう。

従来の一般的なの鍵のであれば、濡れても問題ないのでサーフィン中に身に付けることもできるので安心ですが、

従来の車の鍵

基本的にスマートキーもメカニカルキー(スマートキーから鍵が引き抜ける)が付属しているので、これなら濡れても問題ないので、同様にサーフィン中に身に付けることも可能です。

スマートキーの鍵が引き抜けるタイプ(メカニカルキー)

私も死角の多いようなサーフポイントの場合などは、サーフロックは使用せず、メカニカルキーを取り出し身に付けてサーフィンをしています。

車スマートキーからメカニカルキーを外しサーフィン用キーケースに取り付ける

ただし、サーフィン用のキーカバーをしようするなどして海に落さないような対策をしっかりとしておくこと…。

波が大きい日などは特に海に落とたりして無くすリスクも高くなりますので、それなりのリスクも考え、スペアキーの準備など、万が一のことも考えた対応も必要かもしれません。

お金や貴重品は必要最小限に

万が一盗難に遭った時のリスクを最小限に抑えるためにも、金銭や貴重品などは必要最小限に抑えておく

お金はその日使う分+予備費程度にし、クレジットカードも必要最小限にする。

サーフィン用の財布を準備して置くのも一つの方法かもしれません。

例えば

  • 金額は多少余分に持ちつつも必要最小限に。
  • 運転免許証
  • クレジットカードは、車のトラブルや予想しない出費のために1枚用意。
  • ケガなどの際に保険証は必要か!?

万が一盗難に遭った際に、キャッシュカード、クレジットカードなどを沢山入れてある財布を盗まれたら、リスクはもちろん、その後の手続きも大変です。

サーフィン用に必要最小限のお金とカード、免許書のみ所持する

ただ、普段と違うルーティーンになるので、財布や免許証を忘れたなんてこともありがちなので、忘れ物には注意が必要です。一長一短があるので各々でやり方を工夫してください。

高価な時計や貴重品もなるべく持って行かないようにする。車の外から見て財布や貴重品が見えないようにしておくのも被害を誘発しないという意味で対策にはなるかと思います。

狙われやすいサーフポイントを避ける

盗難被害が多発しているポイントを避けることも、対策の一つと考えます。

○○のポイントで盗難被害があった…とニュースやサーフィン仲間から情報が入ることもあるかと思います。

私も被害情報を聞くことがありますが、やはり同じようなポイントで多発しているように感じます。

たまたまかもしれませんが…。

駐車場がサーフィンをする海から結構離れていたり、隠れていたりと、死角が多い場所が狙われているように感じます。

仮に自分が窃盗犯ならどんなところを狙うだろうか?と想像してみれば、狙われやすい場所なのか見えてくることもあるかもしれません。

ただ、サーフポイントにはこのような死角になるところも少なくないので難しいところではありますが、あまりにも被害が多発しているようなポイントがあれば、なるべく避けたほうが良いでしょう。このようなポイントに、入るならそれ相応の防犯対策を行うべきです。

最後に

サーフィン中における防犯対策について、紹介してきましたが盗難被害が完全になくなることも100%防ぐ方法も恐らくできないでしょう。

ここで私がお伝えした内容がすべて正しいとも言えません。車の防犯対策には正解はありません。各々が防犯意識を高めできる対策をしっかりと行うことが重要です。