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中古サーフボードの見分け方の注意点「6つのチェックポイント」

賢い中古サーフボード選び「6つのチェックポイント」

はじめに

中古サーフボードは信頼できる相手から買え!失敗談から学ぶ中古サーフボード選びで注意したいポイントを紹介。ここではECショップなどインターネットを利用した中古サーフボード選びについての説明になりますが、実店舗でのご購入をご検討の方にも参考になる内容となっております。当店では、これまで2000本以上の中古サーフボードを取り扱い、近年はサーフボードの宅配買取をメインとした方法で仕入れをおこなっております。個人様よりご依頼頂いた情報をもとに、実物を手にすることのできない環境で査定し買取までを行うことの難しさを知っております。実際のコンディションを見ることが出来ない中で、どのような視点で中古サーフボードを見分ければいいのか?長年の経験を基にお伝えいたします。但し、これだけの数を扱ってきた私でも 依頼者からの写真・コンディション情報と長年の経験を以てしても、実物とのギャップを未だ埋めることが出来ておりません。このようにインターネットを利用した中古サーフボードの選びは思っているより難しいということをご理解頂いた上でお読み頂きたい。

サーフボードの構造、特徴について

サーフボードの構造、特徴を知らない方のために簡単な説明をします。現在サーフボードの種類は代表的なものでPU、EPS、モールド系の3タイプがあります。この他にもXPS(XTRなど)、カーボン中空構造などありますがここでは省略させて頂きます。

PU(ポリウレタン)

ティミー・パターソン チョップド・クラム 中古ショートボード 5`11 No.96291354

一番歴史が長く、現在も主流の一つとなっている一般的なサーフボード素材のPU(ポリウレタン)。ポリウレタンフォームにガラスクロスを巻きポリエステル樹脂(レジン)で形成したものです。リペア(補修)に関しては樹脂も安価で手に入り、3タイプの中では一番メンテナンスが容易で安価にできます。PUボードはウレタンフォームをガラスクロスとレジンで覆っているだけなので、外部からの衝撃に弱く”コツン”と軽くぶつけただけでも破損してしまうほどデリケートです。破損したところから海水が入ると、ウレタンフォームは水を吸収してしまうため、フォームが軟弱になり、フォームとクロスが剥離する原因となりボードの劣化、寿命低下につながります。放置してしまうと取り返しのつかないことになります。浸水は大敵なので、破損したらすぐに補修が必要です。

EPS(ポリスチレン)

STRETCH S10 EPS 中古ショートボード 6`1 No.96291290

EPSはビーズ法発泡スチロールで、皆さんもご存じの発泡スチロールですが、強度、難吸水性、シェイプのし易さを追求しサーフボードの素材へと改良されたものですので、実際は発泡スチロールとは質感など全く別物といった印象です。PUに比べ非常に軽く浮力もあります。なお、EPSは水を吸わない、吸いにくいと思っている方もいるかと思いますが、PUよりむしろ吸いやすいですので破損したら、海から上がってすぐに補修してください。このEPSフォームにガラスクロスを巻きエポキシ樹脂で形成したものです。PUに比べ強度はありますが、やはり衝撃に強いわけではないので破損しやすいことに変わりはありません。リペアに関しては、エポキシ樹脂はPUに比べ高価で、扱いも難しくメンテナンスにも時間がかかり技術的にもハードルが上がります。ショップのでのリペアもPUに比べ高価になります。なおEPSフォームはPU用のポリエステル樹脂を使用すると硬化の際のエポキシ樹脂よりも熱を持ち、フォームが溶けてしまいますのくれぐれも使用しないようにご注意ください。

モールドボード

アルメリック Flyer TUFLITE 中古ショートボード 6`7 No.96291453

ポリスチレンのブランクスの上にエポキシ樹脂&PCVなどでコートされたボードです。代表的なところでNSP、BIC、サーフテックなど外側が堅い殻で覆われたブランドのボードがあります。特にBICやNSPは衝撃に強く丈夫です!ただし固い分、パフォーマンスに影響する「しなり」がありません。モールドボードといっても、それぞれメーカーやモデル等により構造、強度、特徴などの違いがありますのでご注意ください。モールドは丈夫なものが多いですが一旦傷が付くと同様にフォームが水を吸います。中古でよくある傷の症状として、NSPですと強度があるので内部に浸水するほどの傷を見かけることは少ないですが、外部からの衝撃などで表面の塗装が欠けたり剥がれている中古をよく見かけます。特にレール(ボードの周囲のエッジ部)などにその傾向が出やすいです。サーフテックなどのタイプも同様の塗装の欠けや剥がれが出来やすいため、同様の中古をよく見かけます…さらに外部からの衝撃にも強いとは言えませんので浸水するくらいの傷がある中古もよく見かけます。リペアに関しては、サーフテックなどの修理難易度は高く表面は塗装されているタイプのものが多いため、塗装技術なども要求されます。リペアショップでの修理代も高くなる傾向にあります。
NSP 中古ファンボード 6`8 EPOXY No.96291480
BIC SPORT 中古ファンボード 7`3 No.96291340

サーフボードは消耗品+破損しやすくデリケート

サーフボードの破損

中古サーフボードは消耗品です。そして素材、構造上とにかくデリケートな商品が多く”コツン”とぶつけただけで簡単にダメージをを負い、浸水するような傷が付きやすい商品です。内部のフォームも水に弱く浸水してしまうと機能低下、劣化により寿命を縮めるなどの影響があります。またサーフボードはサーフィンで人が乗ったりするわけで、常に負荷が掛かる環境で使用され、海水、日光などの影響も受けているため、凹みや劣化はどんどん進行していきます。さらに保管、手入れなどの管理による経年劣化の差など、使う人、使用頻度によってコンディションも全く異なってきますので、家電製品などのように購入年数だけで一般的に想定できるようなコンディション判断は難しいということになります。

中古サーフボード選びは「誰から(どこから)買うか」が一番重要!

結論から言いますと、「信頼できる相手から購入する!」です。数多くの中古サーフボードを扱ってきた経験からしても実物を見ないで、そのボードの状態を把握することがいかに難しいかを身に染みて感じております。情報を提供する側が同様の知識、感覚を持っていれば、それほど問題のあることではないのですが、そもそも、その点が皆さん違うわけなのでなかなか、うまくいかないわけです。結果的に事前情報と実物との間にギャップが生まれるわけです。中には少しでも高く売りたいとの思いから、少しだけ良く見せようと思ったりもするわけで、その気持ちも理解できますよね。このくらいはまだ可愛いほうで、不都合な情報を隠したり、いいところだけ見せたり、購入年数や使用回数を大幅にごまかしたりするなど悪意のある方も中にはいらっしゃいます。近年はフリマやオークションなどの便利なサイトができ誰でも簡単に売買ができるようになっています。しかし誰でも簡単に売ることはできるようになったことで、リスクも大きくなっております。安く買ったつもりが実物は傷だらけ、情報と大きくかけ離れているなどの被害にあう方もおそらく少なくないことでしょう。

友人の失敗談

友人の中古サーフボード購入の失敗談

私の友人も被害者の一人です。某有名フリマの利用でした。私も購入前の情報(写真、コメント)から見せてもらっていたのですが、新品販売価格90,000円程度するものが33,000円程度で販売されており、高くはないが そこそこの価格だったことや写真やコメントからも状態は悪くなさそうだったので購入することになったのです。そして友人から実物が届いたと連絡があり「やられた!最悪だ!」かぶせるように言葉を発してきました。実際に見せてもらうと。傷だらけで全体的に素材の経年劣化もすすんでおりボロボロという言葉がしっくりくるボードでした。(なお、使う分には支障ないコンディションではありましたが、とにかく見た目が酷すぎました。こんなサーフボードで私ならサーフィンしたくありません。汗)絵にかいたような失敗談です。本当にこんな悲惨なことがあるもんだなと。。。失礼ながら笑ってしまいまし。そして、これほどの状態の悪いボードを うまい具合にいいところだけ切り取って写真やコメントを掲載したものだと感心するばかりでした。間違いなく確信犯です!33000円なんて高すぎます。私ならタダでも欲しくありません。よく確認しない…騙されるほうが悪い。その通りです。しかし私もその画像や情報を見て、まさか実物がここまでとは想像すらできませんでした。正直そのボードは売り物にはならないコンディションの上、メンテナンスコストを考えても儲けは出ませんので当店では依頼があっても仕入れません。友人に売りつけるようなことはしたくないので黙って見守っていましたが「私のところで買えばいいのに。。。後悔するようなことにならなきゃいいけど。」と内心は心配してました。まさかこんなに最悪なシナリオが待っているとは思いもしませんでした。

勝手な思い込み!?

これは氷山の一角だと思います。もちろん良心的な出品者などによる掘り出し物も中にはあると思いますが、確率論から言えば少数派といったところです。反面、前述の友人の購入したボードのように、当店では仕入れすら断るようなコンディションのボードを平気で数万で販売されているケースがあることも事実なのです。中古サーフボードに関してい言えば、長年の経験からもリスクの方が大きいと感じます。何を買うかの前に、まず一番に考えるのは「誰から、どこから買う」かです!ぜひとも信頼できるところから購入されることをお勧めします!フリマ、オークション=「安い、お得」という勝手な思い込みは一度捨てて、視野を広くして冷静に判断してみてはいかがでしょうか?

コンディションの見わけ方と注意点

すこし前振りが長くなってしまいましたが、これらのことをご理解頂いた上で、本題に入ります。
フリマ&オークションサイトで個人売買もできるようになった昨今、中古サーフボードを扱うショップ、総合リサイクル店など、サーフボードを購入するにあたって選択肢が増え、購入する側にとっては今まで以上にお得に購入することができるようになってきております。多くの中古サーフボードを取り扱ってきた経験から注意すべきポイント、メリット&デメリットを比較してみます!ご購入する際の検討材料として参考にして頂ければと思います。
中古サーフボードの6つのチェックポイント
  1. コンディションの見わけ方と注意点。
  2. 見落としがちなダメージについて
  3. リペアはしっかりされているか? リペア方法にも注目!
  4. 情報は正確か? 情報量は少なくないか?
  5. 梱包はしっかりしているか? 破損トラブル時の対応も安心できるか?
  6. 返品対応や返品保障はあるか?

1)コンディションの見わけ方と注意点。

サーフボードで傷などのダメージが多いのは、サーフボードの周囲のエッジ部分「ノーズ、レール、テール」です。サーフィン中はもちろんですが、移動中などでも、ぶつけてしまう部分ですので注意してみてください。

「仕入れ情報」WALDEN ウォルデン Wahine 9`0の中古サーフボード入荷 condition

デッキ部(表面)のフットマックなどによる凹みの状態で使用頻度の判断ができます。2枚の比較写真をご覧ください。上が使用回数2回、下の画像がある程度使用されたボードです。このようにサーフボードの上に人が立って乗るのわけなので、使えば使うほどこのようにフットスタンプorフットマーク(足の負荷による凹み)やテイクオフ時の手による負荷やドルフィンスルーなどによる膝の負荷、クラッシュや衝撃による凹みなどが増えていきます。乗り方の癖や扱い方で個人差もありますので一概にこれだけで判断はできませんが、ある程度の判断材料にはなると思います。

中古サーフボードのデッキ部コンディションの比較

ボードの「黄ばみ」や「ヤケ」にも注目。購入から年数が経過しているかの目安になります。上から順に購入から1年以内のもの(使用回数2回)、8年ほど経過(使用回数10回)、8年ほど経過(使用回数は不明ですがおそらく数回程度)。いずれもPU(ポリウレタン)素材のボードでカラーはクリアーになります。2番目の8年経過したサーフボードも元々は白かったものが、内部のウレタンフォームや樹脂が経年により黄ばみを帯びています。全体がきれいにクリーム色っぽく黄ばんでいるため、ご存じのない方は元々がクリーム色だったのではないかと勘違いされるかもしれませんが、使用回数も少なくケースに入れて保管するなど状態が良かった場合にはこのように全体がクリーム色のような黄ばみになります。一方3番目は同様に全体が黄ばみを帯び、さらに良く見るとノーズ周辺が黄ばみが濃くなっているのがわかるかと思います。こちらもほとんど使用されておらず保管期間が長かったものです。おそらくニットケースには入れていたのでしょうが、太陽の光かりが多少当たる場所での保管されていたと思われ、その際ノーズ周辺が特に光が当たりやすい環境にあり、いわゆる日焼けと判断できます。このようにボードの黄ばみや日焼け痕から長期保管や保管状態を判断することもできます。※近年は黄ばみ防止のため中のフォームの上にホワイトカラーからでペイントしたもの使用するケースが増えていますので、この場合はここまでの黄ばみは発生しないと思いますので、判断が難しくなってきますが、判断材料の一つにはなることでしょう。ちなみに1番目のサーフボードも実はフォームをホワイトでペイントされたものです。PUフォームも若干色味は違いますが、元々はきれいなホワイトです。ここではPUのボードで説明しましたが、EPSフォームも同様に経年の黄ばみが発生します。XTRフォームやEPSの中には短期間で黄ばみが発生しやすいタイプもあります。
保管状態にもよりますが、保管の良い状態であれば経年の黄ばみは今回紹介した年数程度の場合、見た目の問題であって劣化等の心配はそれほど考える必要はないです。ただし、使い込まれたボードや屋外など保管環境の悪い等による黄ばんだサーフボードは樹脂の劣化が進んでいる可能性が高いので注意が必要です。(この劣化については実際に現物を見ないと判断が難しいケースも多いです。)

中古サーフボードの経年による黄ばみの変化を比較

ボトム(裏面)側のコンディションでチェックしたいのは凹みの部分です。ボトムは水面に接する側の面。この面に波乗りをする上でとても重要な緻密なデザインが施されています。 舵取りの為のフィンや水流をコントロールするボトムデザイン、ターンに影響するエッジなど、 シェイパーの技術が詰まっています。多少の軽度なエクボや凹み、程度ならそれほど気にする必要はありませんが、極端に大きな深いへこみなどは、ライディングにも影響するということを念頭に入れていると良いでしょう。大会等に出るような中上級者はともかく、初心者などは、多少の凹みくらいではその違いは分からないと思うのであまりシビアになる必要はありません。コンディションと価格のバランスで、ボトムの多少の凹みがある為、安くなっているのなら、それはそれで安価で手に入るなら妥協するという考えもあります。

中古サーフボードのボトム側の凹み

EPSもPU同様の症状となりますが、モールドボードの場合は表面が塗装されているものが多いので、傷の症状は異なりますが基本的には同様の箇所、ポイントをチェックすれば良いかと思います。比較的軽度な傷の場合、塗装剥がれや欠けがレール等のボードのエッジ部分に多く見受けられます。この程度のものなら表面の塗装面だけなので浸水の心配もなく見た目だけの問題かと思いますが、中への浸水があるような大きなダメージなどの場合とメンテナンスも難しく、リペアショップに依頼しても高額となる可能性もありますので安易に手を出さないほうがいいかもしれません。また使い込まれたものや屋外保管など保管状態の悪いものなどは経年劣化なども含め塗装面が劣化しボロボロになっているものもありますので注意が必要です。特に丈夫で壊れにくいモールドボードは耐久性もある為、長期間使われているものもあり使用上は問題ないが、塗装面が劣化し見た目が焼けたり黄ばんだり塗装剥がれがあちらこちらにあるボードもあります。いくら使えてもあまりにも見た目がひどいとテンションも上がらないですよね。前述の私の友人もこのタイプのボードで、見るも無残なひどい状態でした。自分は大丈夫なんて思わないほうがいいです、実物を見るまでは案外わからないものです。
折れたサーフボードや折れかかったもの、ボードの横(水平)への大きな亀裂が入ったボードにも注意が必要です。まずボードが折れている、折れかかったものの場合、技術のあるプロの手でしっかり補強しリペアされたものなら検討するのもありですが、強度的には100%元にすことは難しく、ある程度の強度低下は覚悟の上で、価格とのコスパからの検討となるでしょう。なるべくなら避けたほうが良いと考えます。折れてはいないが、大きな負荷が掛かったことが原因となってできる「横に伸びた亀裂」などができたものも強度が低下しているため、購入は慎重になる必要があります。そのまま売られていたり浸水防止のため樹脂を塗っただけのボードはNGです。手を出さないほうが賢明です。なおクロス補強などしっかりと技術のあるプロの手でしっかりリペアされていれば、大幅な強度低下の心配はないと考えます。

リペア済みの折れた中古サーフボード

2)見落としがちなダメージについて

サーフボードでコンディションで見落としがちなダメージについてご説明します。

  • デッキ面のストリンガー周辺、軸足側(デッキパッチ側)周辺のヘタリや亀裂
  • フィンボックス周辺の亀裂
  • フィンネジ(イモネジ)の締め付け不良
「デッキ面のストリンガー周辺、軸足側(デッキパッチ側)周辺のヘタリや亀裂」「フィンボックス周辺の亀裂」の両方に言えることですが、前述で説明したPUやEPS素材のサーフボードの中はポリウレタンやEPSフォームにストリンガー(サーフボードの中央に真直ぐに入っている木材)やフィンカップが埋め込まれています。その周りをファイバーグラス(ガラスクロス)で巻き樹脂で固めておりますが、柔らかい素材のポリウレタンやEPSフォームに対しストリンガーやフィンカップは固い素材を使用している為、サーフィンによるボードのへたりや、経年劣化により素材の異なる(収縮などの差が出やすい)箇所の境界線となる部分にその症状として現れます。軽度なレベルのものなら浸水の可能性も低い為、リペアされるショップも少ないかと思います。傷やダメージとして判断されないケースが多く、コンディション情報として表に出てこないことも少なくないです。要は販売側、性格や感覚的な部分で判断される箇所の一つだと考えます。なおデッキ部にある程度フットスタンプや凹みがある場合は、この部分が大丈夫か少し気にかけておくと良いでしょう。リペアにつては、ある程度の域を超えたらリペアするべきだと私は考えております。リペアは浸水防止として樹脂を塗るだけの処置程度で済ますケースが多くみられますが、このような場所は樹脂だけで補修しても意味がありません。常に負荷がかかりる場所なので、その場しのぎの簡易補修ではすぐに同様の症状に戻ってしまいます。ガラスクロスでしっかり補強したリペアが必須となります。ちなみに、これをそのまま放置したり、簡易補修でごまかしておくと、次第に状態は悪化し僅かながらも海水が染み込んで少しずつ中のフォームとクロスの剥離が進行していきます。そして、ある瞬間その剥離は急激に大きく悪化し気が付いた時には手遅れに…けして大げさな話ではありません。

中古サーフボードのデッキ部のクラック(亀裂)

一番見落としやすく、不具合があった場合に大きな問題となるのがこの「フィンネジ(イモネジ)の締め付け不良」です。現在イモネジを使って固定するフィンシステムで多いのがFCSとFUTUREフィンです。イモネジ自体の不具合はイモネジを変えれば済むだけなので安価で済みますが、問題はフィンカップ側のネジ山が壊れていたりバカになっている場合です。この場合フィンをイモネジで締め付けることができずフィンが固定できません。フィンカップを交換しなければならなくなりますので、これは修理代も高くつきます。技術的にも簡単ではないので、DIYのハードルも高くなります。フィンカップの破損も含めフィン周辺の不具合はリペア難易度もあがり、修理も高額となりますので、つい見落としがちな点ではありますが問題ないか特に注意してみることをお勧めします。

中古サーフボードのフィンカップ、イモネジ部

3)リペアはしっかりされているか? リペア方法にも注目!

これまでの説明で、中古サーフボードのコンディションの見方は分かってきたと思います。これをどのようにリペアされているかを確認することとなります。もうお分かりのように、傷によっては樹脂を塗るだけでよい場合もありますが、強度、耐久性、再発性を考えると、ほとんどの場合はガラスクロスでしっかりと補強しリペアすることが必要だと考えます。しかしながら、ぱっと見は傷なくきれいに見えても、衝撃に弱いデリケートなサーフボードですから、よく見てみると数か所、十数か所の傷があったなんてことも日常茶飯事です。1,2か所ならともかく、地味に手間のかかる作業なんです。真面目に小さに傷まで妥協せず完璧に仕上げていたら、人件費などのメンテナンスコストがかかって商売にならなくなります。販売価格とコストのバランスがあるのでなかなか思うようにいかないのです。実際に樹脂を塗るだけの簡易補修や修理せずにそのまま販売されているボードの方が多く流通しているのが現状です。しかも中古サーフボードを扱う大手のサーフショップを含む多くのショップや商品がそんな状況です。もちろんそんなショップや商品ばかりではありませんが、購入するショップなど販売側がメンテナンスへこだわりをしっかり持っているか、気を配っているかなどサイト、商品情報を見れば、感覚的に読み取ることが出来ると思いますので、注意して観察することをお勧めします。
こちらは過去に当店に入荷したボードです。ボードコンディションや修理の必要性などの参考になるかと思います。「仕入からメンテナンス、掲載販売までを紹介」MICHAEL MILLER SURFBOARDS(マイケルミラーサーフボード)explorer egg 6`6

剥離やダメージが深い場合のリペア方法・ビフォーアフター画像

4)情報は正確か? 情報量は少なくないか?

実際に実物を見ることが出来ないからこそ、ショップなどの販売側の情報提供がとても重要となります。気を付けたいのが情報量が少ないケースです。例えばこんな写真とコメントがあったらどうでしょうか?

掲載例1:
JS 中古ショートボード 5`9 BLACK BOX2 deck/bottom No.96291402

コメント:JSの5`8 BLACK BOXⅡ のショートボードです。浸水のない軽度な傷が少しありますが、数回程度しか使ってないのでコンディションは良好です。中古品ですので多少の使用感、傷等はご了承を願います。
どうでしょう?「結構きれい!リペア、傷も凹みほとんどなさそう、コンディションもよさそう。数回使用だからいい感じ」そんな印象ではないでしょうか?
それでは、以下の画像を見てどう思いますか?

掲載例2:
JS 中古ショートボード 5`9 BLACK BOX2 condition-1 No.96291402
JS 中古ショートボード 5`9 BLACK BOX2 condition-2 No.96291402
JS 中古ショートボード 5`9 BLACK BOX2 deck-condition No.96291402

コメント:デッではキ面はフットマークもそれなりにあり使用感を感じます。ボトムも比較的軽度なヘコミ、エクボが数か所あります。浸水の可能性のある傷等のダメージは全てしっかりリペア済みでもちろん浸水の心配はありません。(テール、レール、ボトム、デッキにリペア痕が複数ありますが、しっかりリペアされております。)やや使用感ありますがコンディションはまずまず良好で使用の問題もなくそのままサーフィンできます。
いかがですか?
リペアが数か所とボトム側にうっすら軽い黄ばみがあります。デッキ側のフットスタンプも多少目立つ程度あります。全体的に、若干の使用感を感じるコンディションといった印象ではないでしょうか?しかし、この写真画像も掲載例1と同じボードなんです。比較すると「あれ?」って思いませんか?掲載例1の写真、コメントの情報ではここまでの状態は把握できなかったのではないでしょうか?少なくとも沢山のサーフボードを仕入れ扱ってきた私でも見抜くことはできません。写真の撮影角度や光の当たり方によってはそのコンディションの悪い部分が目立たなくなり、とてもきれいなボードに写ってしまうのです。さらにコメントも「数回しか使用せず全体的に状態良好です」のようにざっくりとした内容で多少使用頻度をごまかしつつ、細かな情報を曖昧にされてしまったら、その写真の印象を信じてしまいますよね!? 情報量やコメント次第で見る側の印象も全く違ってくることがご理解いただけるのではないかと思います。前述で紹介した友人の失敗談も少しは理解できるのではないでしょうか?そして先ほどまで自分はそんな失敗はしない自分は大丈夫と思っていたあなたも、恐らく見抜けなかったのではないでしょうか?これまで沢山の中古サーフボードを撮影し掲載してきましたが、掲載例1のような実物よりコンディション良く見えるように撮影は意識しなくても勝手に出来てしまいますが、逆に凹みや傷などを実物と同じように写すことの方が難しいです。当店でもなるべく実物に近い撮影に心がけてますが、これが一番難しいです。写真で表現できない部分は、コメントで補いしっかりお伝えしておりますので、当店では「実物と相違ない」「実物の方が良かった」と感想をいただくことがほとんどですが、ここまでやっているショップは少なく、また個人売買の方はむしろ良く見せようとしたり、簡単な写真しか掲載してくれません。黄ばみのあるボードだって、撮影環境しだいでは実物より白っぽく映ることも良くあることですし、色味加工や光度を上げることで印象を変えることもできます。もちろん傷や凹みも光度や光の当て方で分かりにくくすることも容易くできてしまいます。

PENTAX-GRカメラで撮影

なお、こちらのボードは当時税込みで44,000円で販売されたものです。同じ価格でフリマやオークション等で掲載例1の情報だけで販売されていればさらにお得感を感じ購入される人も多くなることでしょう。しかし、実際はリペアもされておらず、やっていたとしてもセルフリペアによる樹脂を軽く塗った雑な補修で、フィンカップのリペアもいい加減なものが送られてきたたらどうでしょう?がっかりしますよね。うまく誤魔化され騙されたと思ってしまうのではないでしょうか?当店ではしっかりリペアした商品しか販売しませんが、某大手ショップですらリペアされていないボードがそのまま売れれているのが現状です。個人売買では、なおさら悲惨な現状であることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。そして、おそらく返品要求しても却下されるでしょう。
当店では掲載例1だけでなく掲載例2なども含めた情報で販売しているため、一見 掲載例1だけで販売しているものより程度の悪いものを販売しているように見えてしまうのですが、同じボード、しかも手間暇かけて細かな傷までしっかりリペアされているボードです。掲載情報量が少なかったり、細かなコンディションがわかりにくくないか?提供されている内容は信頼できる情報なのか、信頼できるショップ・相手なのか?掲載内容だけを鵜呑みにせず、その他の背景も観察されてみてはいかがでしょうか。

感覚的な差、知識差による失敗談

注意したい点がもう一つあります。特に個人売買で注意して頂きたいのですが、各々の感覚的な差、知識差によるものです。おそらくショップでは問題ないと考えますが、傷が使用上の問題のないものなのか、浸水の可能性がある傷なのか、リペアの必要性の判断、フットスタンプやその他コンディションの度合いの判断についての内容です。当店でも個人様から買取による仕入れを行っておりますが、その中でよくあるケースとして「傷も1か所くらいしかなくフットマークなどの凹みも少なく綺麗です。」といった事前情報を頂き、その後実物が届いて確認するとリペアの必要な傷が7,8か所、フットスタンプも結構あり、負荷によるクラックがパラパラとあった。初心者やサーフボードの知識が浅い方にとっては、このような傷や凹みはは大したことに感じないようなものに見えてしまうのか?このような見解の相違がよく起こっています。ご依頼者はもちろん誤魔化すつもりではなく、悪意もありません。このようなことは決して珍しいことではないので、実物を見ないで取引する個人売買は本当に気を付けたほうがいいです。ご注意ください。

5)梱包はしっかりしているか? 破損トラブル時の対応も安心できるか?

サーフボードはデリケートな商品のため輸送トラブルも未だ多く多発しているようです。ショップに関して言えば、一部を除いて信頼できるショップならサーフボードの輸送トラブルへの意識も高く、過去の多くの経験も踏まえ宅配業者の商品の扱い方やある程度の衝撃想定した梱包を行っているため、トラブル率も低いと思われますが。特に注意したいのが個人売買による輸送トラブルです。よくハードケースに入れて送られる方も多いようですが、ハードケースに入れているから安全というのは間違いです。ハードケースも様々でサーフトリップ用として販売されている保護力の高いケースからDAY用のケースまであります。ケースのメーカーやモデルによって、輸送トラブルが起きやすいものもあります。輸送時のサーフボード破損で多いトラブルは、サーフボードのレールやノーズ、テールなどのボードの周囲です。ハードケースの場合、開閉部がチャック式になっており、このチャックの部分が構造上、保護力が弱くなっています。メーカーも弱いチャック周辺の保護力を高める工夫もされていますが、中には全く対策されていないもの、対策はされているが不完全で運送トラブルを防ぐまでのレベルに達していないものも多いのが実情です。サーフトリップ用は全体的に保護力が高いのですが中には同様に保護力の弱い箇所が存在するハードケースもあります。運が悪ければ破損ということも起こります。宅配業者によってはハードケースに入れていれば受け付けるというところもありますが、少なくともDAY用のハードケースに入れるだけの梱包では高い確率で、ボードはダメージを受けますのでご注意ください。

サーフボード用ハードケース

オンフィン(サーフボードにフィンが埋め込まれているタイプ)やフィンを付けたままのボードの輸送も破損率が高くなります。フィンを外せるタイプならしっかりと外し、オンフィンタイプなら他の部分以上に厳重な梱包が不可欠となります。前述のようにフィン周りのリペアは難易度も高く、ショップで修理する場合も高額になるため注意が必要です。

梱包時はサーフボードのフィンは外す

しっかり厳重に梱包さえすれば、よほどのトラブルがない限り破損することありません。(当店が実証済みです)。特に個人売買の方の梱包、輸送トラブルへの意識が低い方によるトラブルが相次いで発生していることを認識し、購入のご検討をされることをお勧めします。サーフボードの輸送トラブルの殆どは梱包の不十分さが原因だと思って間違いありません。
輸送トラブル時の対応はしっかりしているかの確認、チェックも忘れずに。輸送トラブル対応も面倒なものです。しっかり対応してもらえるショップや出品者ならいいのすが、いい加減な梱包をするくらいですから、トラブル対応なんて期待できるはずもありません。自分の梱包の甘さを棚に上げ、宅配業者の実情も知らず「サーフボードなので破損等がないように丁寧に扱うように伝えた」と無意味なお願いし、宅配業者に責任転嫁されることでしょう。すぐに使う予定で購入したのにサーフィンに行くこともできず、面倒な手続きもすべて自分で対応しなければなりません。保険が付いているからといって安心ではありません。リペアショップ探しから修理依頼まで自分で行わなければなりません。修理だって時間がかかります。購入前の状態に戻るわけでもありません。運が悪ければ技術の低いリペアショップにあたり、仕上がりが悪いケースもあります。精神的な負担を考えても高い買い物になってしまうことでしょう。

6)返品対応や返品保障はあるか?

ここではショップに関しては説明します。基本的にECショップの場合「特定商取引法に関する表示」の掲載が義務づけられています。そのページの有無の確認をして頂き、そこに返品に関する説明も記載されておりますのでご確認ください。どのような場合に返品が可能か、返品条件を確認されることをお勧めします。またそれ以外に返品保障などが記載されていることもあり、返品保証体制がしっかりしているショップもありますので確認されると良いでしょう。フリマ、オークションなどの個人売買はよくわかりませんが、返品対応はあまり期待しないほうがいいでしょう。リスクを覚悟で利用するしかないと思います。
余談ですが、特定商取引法に関する内容が記載されていなECサイトは要注意です。お金を振り込んだが商品が届かないなどの詐欺サイトの可能性があります。(記載されているからと言って詐欺サイトでない保証はありませんが)私の知る限る詐欺サイトではこの項目・ページがなかったりいい加減な内容のものが多いですので気をつけてください。

サーフィンライフ

最後に

サーフボードを新品でなく中古をお探しの方にとって、注目される1番のポイントは「価格」でしょう。すこしでも安くコンディションのいいサーフボードを見つけたい…これに尽きるでしょう。しかし、価格と同時に、今回ご紹介したポイントをしっかりチェックし品質をしっかり見極め、トラブル時、アフタフォローなどトータル的な面で、コスパの良いものをお探しいただけたら幸いです。選択肢が増えた今だからこそ、危機感のもと品質、価格など、さらなる企業努力をしている専門ショップが狙い目だと考えます。まずは、信頼できるショップはどこかしっかり見極めご利用されることを強くお勧めします。
当ショップもその一つとしてご検討いただけると幸いです!




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