サーフィンを始めたいけど何から始めていいかわからない、経験や知識の少ない初心者のための入門書。サーフィンを始めるにあたり準備しておきたい道具や便利グッズ、最低限知っておきたいマナーやルール、サーフィンや海に関する基礎知識などタップリ詰め込んでまとめました。
はじめに
これからサーフィンを始めたい方や初心者の入門書として紹介しており、上から順番に読んでいただくのが好ましいですが、内容もたっぷり盛り込んでいますので、部分的に知りたい場合は目次から選んでお読みください。
入り口は入門書的な内容になっていますが、サーフィンをより詳しく、深く知りたい方にも参考になる情報を詰め込みましたので、ぜひご覧頂ければ幸いです。
なお、ここではサーフィン全般の情報を広く紹介しており、技術的な内容に関しては基礎的な内容程度となっておりますので、中上級者向けの技術的な情報を知りたい方には向かない内容かもしれません。また、現在この記事は完成されておらず、随時更新中ですのであらかじめご了承願います。
サーフィンを始めるための選択肢
サーフィンを始めたいと思っても、どのように始めていいのか?どんな準備が必要なのか全く知識もない状態では不安が先行し、なかなか一歩を踏み出せないものです。サーフィンを始めるにあたり、少しでも始めやすい環境を作れるのではれば利用してほしい。考えられる方法として以下の3つの方法があります。
- 知人・友人から習う、連れて行ってもらう。
- サーフィンスクールに行く。
- 自分で始める。
あくまでも始めやすさとしての筆者の見解ではありますが、上から順に優先的に検討してみると良いと考えます。
知人・友人から習う、連れて行ってもらう
やはりこの方法がハードルが一番低く始めやすい。友人、知人でサーフィンをしている人がいれば是非頼ってみてください。
また、身近にいない場合、知人などにサーフィンを始めたいことを話したり、サーファーの知り合いがいないか周囲の方に聞いてもらったり相談して紹介してもらうのも良い方法です。このような相談には意外とウェルカムなサーファーも少なくないと思います。(先輩達も今のあなたと同じ悩みを抱えている時期があったことでしょう…)自分より経験値のあるサーファーと行くことはサーフィンの技術だけでなく通う海のことにも詳しく安全面などでも学ぶことも多く、長く続けるにも良い選択肢だと考えます。
運良く連れて行ってもらえることになったら、受け身にならず自ら次のアポを取るくらい積極的な方が「やる気があるんだな…」と喜んで連れて行ってもらえると思います。

と…良いことばかり書きましたが、デメリットとして先にサーフボードやウェットスーツなど準備しなければいけません。始めるのに予算を抑えるなら夏場が良い。夏場なら海パンにラッシュガードやタッパー程度でもとりあえず大丈夫です。サーフボードは準備する必要があります。いきなり購入するのに抵抗がある方は、友人・知人が初心者でも乗れそうなサーフボードを持っていないか相談し、可能であれば貸してもらうと良いでしょう。
サーフィンスクールに行く
サーフポイントの近くにはいくつかのサーフショップがあり、初心者向けの体験スクールなど定期的に行われていますので通いたいと思っているサーフポイントなど最寄りのサーフショップを調べてみるといでしょう。サーフィンスクールのメリットは、経験豊富なスタッフから基礎を学べること。沢山の初心者を教えている実績からも基礎を学ぶという点では一番かもしれません。

入口としては、まずは体験コースのようなものがあれば一度体験してみるというので良いかと思います。サーフボードやウェットスーツのレンタル費用などもコースに含まれていたり、レンタルできるショップも多いので海水浴に行くくらいの準備で体験を楽しめると思います。いきなり道具を揃える必要がない点を考慮すれば、体験スクールは最初の入口として良い方法です。
自分で始める
友人、知人にサーファーの知り合いがいない。行きたい・通いたい海(サーフポイント)の近くでサーフィンスクールをやっているところがない場合、できれば一回だけでも良いので遠方の一日体験コースくらいでも行ってみることをオススメします。

それも出来ない場合や自分一人でも始めたいという方は、初心者向けのサーフィンハウツーからマナー、ルール、波の基礎知識など下記に紹介していますので、まずはこの記事を良く読んで少しでも知識を身につけておいて欲しい。
まずはサーフィンの上達のための基礎(やり方)、安全にサーフィンを楽しむためのルールやマナー、波、海のことを理解しておきたい。
サーフィンには「パドリング」「ドルフィンスルー」「プッシングスルー」「ローリングスルー」「波待ち・波選び」「ポジショニング」「方向転換」「テイクオフ」「ライディングの基本スタンス、基礎的なターン、」「プルアウト」など様々な基本となる要素・テクニックがあり、これらを正しく知りトレーニングすることが、上達の近道とです。
サーフィンの基本を学びたい方のための入門編として、サーフィンの流れを初心者に分かりやすく解説し、参考になるオススメのハウツー動画を探し一緒に紹介していますので、あわせてお読みください。

サーフィンは波に乗るスポーツです。
波について知識を深めることは、上達への近道です。
波の各名称、波のメカニズム、中上級者、プロが意識する波のパワーゾーンの乗り方、レギュラーの波とグーフィーの波、波の割れ方(切れた波、早い波、ダンパー、ワイド、厚い波、ショアブレイク)や特徴、波のコンディションに影響する風向き、潮の満ち引き・潮位、海底の地形の基礎知識について紹介しておりますのであわせてい読みください。

ついつい技術的なことに目が向きがちですが、まずは技術以上にサーフィンを安全に楽しむための知識が必要と考えます。スクールでは、サーフィンの基礎的なことは学べても、まだまだ不十分です。
この後に紹介する海や波、気象のことからサーフィンのルール、マナーを学びサーフィンライフをスタートして頂ければ幸いです。
どのスポーツにもルールやマナーがあるようにサーフィンにもルール、マナーがあります。
サーフィンでの優先権やNG行為、サーファーならではのマナーから、ビジターの心得、ローカル問題に関することまで様々。
知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかけたり、場合によってはトラブルにまきこまれることもあります。安全かつ楽しいサーフィンライフにするためにも知っておきたいルール、マナーですので合わせてお読みください。

サーフィンは自然相手のスポーツです。海では様々な危険が潜んでおり、高波や離岸流など予期せぬ事故に遭う可能性もあります。
安全にサーフィンを楽しむためにも海や気象のことを正しく理解し、事故を未然に防ぐ行動を心がけたい。
サーフィンで気をつけたいのが、高波や離岸流(リップカレント)、落雷などの事故。
離岸流(リップカレント)の発生しやすい場所や見分け方。万が一離岸流に流された場合の回避方法について学んでおくことが大事なります。
サーフィンには欠かせない波と干潮と満潮の関係、季節ごとに変化する波のコンディション・特徴、一発大波(フリークウェーブ)、三角波など…海や気象についてまとめましたので合わせてお読みください。

いつ始める?
サーフィンはいつ始めてももちろん構いませんが、オススメの季節があります。
夏がオススメ
寒い冬に比べ気候的にも始めやすいのはもちろんですが、夏にサーフィンを始めるメリットがあります。
最初から道具を揃えるのにはそれなりに費用もかかります。予算もあることでしょうから、最初は少しでも初期費用を抑えたいものです。また、せっかく道具を揃えても実際やってみたら「自分には向かなかった」「挫折した」なんてこともないとは言えませんので、リスク面も考えて始めるのも一考です。
冬場などの寒い時期は防寒に必要なウェットスーツやインナー、ブーツ、グローブ、着替えの際のポンチョなど寒い時期であればあるほど、必要なものも増えます。ウェットスーツもウィンター用は当然ながら価格も高くなります。夏の時期に着用するウェットスーツは比較的安価に手に入れやすいこと、また暑い時期は海パンにラッシュガードやタッパー程度でもとりあえず大丈夫なので初期費用を抑えることができます。

夏は高気圧がはり出し、波が比較的小さく穏やかな日が多くなり初心者の練習にも最適です。適度に波がないとサーフィンはできませんが、波が大きくなると初心者には危険度、難易度も上がります。
ただし、太平洋側に面していないところなど地域によっては逆に穏やかすぎて波がない日が多い…なんて場合もありますので、できる範囲で事前に調べておきたい。
注意点として、夏は風が穏やかで波が大きくない日が多いですが、海難事故が多いのも夏なので注意したい。理由とし真夏は朝、昼、夜の気候がコロコロと変化しやすいことが理由だ。午前中は晴れて高気圧に覆われ陸風が吹くので穏やかだが、午後になって海風が吹きはじめると、波ができる強風の条件を満たすため、急な高波にさらわれることがあります。できれば、初心者の夏のサーフィンは穏やかな午前中の時間帯をオススメします。
夏や比較的暖かい時期は、サーファーも増えますので海は混雑しやすくなります。周りに迷惑をかけたり、クラッシュなどのトラブルを避けるためにも、なるべく混雑を避け人が少ないポイント、場所を選んで練習するようにしましょう。
道具はどこで買う!?
サーフィンを始めるにはサーフボードやウェットスーツ等の道具が必要です。購入方法はサーフショップ(専門店)、量販店、ネットショップがあり、さらに新品、中古の選択肢もあります。特に必須で高価なサーフボードとウェットスーツについて考えてみます。
サーフショップ(専門店)
サーフショップ(専門店)では知識・経験の豊富なスタッフから直接接客してもらえる可能性が高い、地域密着タイプで特に海から近いショップなどではその周辺のサーフポイントに精通している場合も多く、サーフボード選びやそのポイントでサーフィンをする上でもメリットはあります。体験やスクールなどもある。
このような専門ショップでは力を入れているブランドがあったり、オリジナルのブランドを扱うなどの理由からサーフボードやウェットスーツなど選択肢は少ない場合が多く、価格面でもネットや量販店からするとお得感は低いかも!?
量販店
量販店では、ブランドや商品のラインナップが多く選択肢は広くなる傾向に。
実際の商品を手にすることができるのも良い点。接客に関しては専門店よりも知識・経験の豊富なスタッフに接客してもらえる可能性は下がってしまいますので少し割引は必要かもしれませんが、分からないことなどその場で相談しながら購入できるところもメリット。(もちろん知識豊富なスタッフがいないというわけではありませんので誤解なく。)
ネットショップ
ネットショップは、やはり他店と価格や商品を比較しながら、好みのブランドや商品を自由に検討、購入できる。価格面にしても、冷静に吟味して購入の判断ができるのもメリット。接客されるのが苦手、プレッシャーになりゆっくり選べないなんて方には対面販売でないネットショップが一番です。
近年は実店舗販売だけでなくネット通販事業を展開している専門店や量販店も増えていいます。
デメリットとしては、実店舗でしか販売していない商品がある、直接見たり触れたりできないこと、接客によるアドバイスを受けれないこと。
とはいえネットショップだから接客を受けれない、相談できないということもありません。ネットショップも基本的にはサーフショップなど専門知識のあるショップが運営されている場合がほとんどなので、問い合わせたり、直接電話で相談できるところも少なくないはずなので気軽に相談してみてください。その際にできればサーフィンは初めてであることなど伝えた方が良いです。
中古のサーフ用品専門店
中古店に関しても、サーフ用品の専門店であれば通常のサーフショップと同様と考えて問題ないと思います。価格面でも新品を購入するよりも予算面でのメリットがある。
ただし、サーフボードに関してはしっかりリペアされるなど品質面で信頼できるショップか?のチェックだけはしておきたい。
フリマアプリやネットオークション
フリマアプリやネットオークションなどの個人売買は要注意!
ある程度の知識や経験があるなら未だしも…、ボードの良し悪しも判断できない中で手を出すのは危険です。サーフボードはコツンとぶつけただけで簡単に破損してしまうほど、とてもデリケートなんです。コンディションも把握しづらく、修理もされず、されても雑なセルフリペアレベルだったり、故意に情報を隠くすなど悪意のある出品者や知識が乏しく情報に正確性がない出品者も少なからずいます。輸送等のトラブルまで考慮してもかなりリスキーな方法と考えます。あまりオススメはしません。
それに個人売買だからって特別安いというわけではないようです。安いものはそれなりに状態が悪かったり、中古ショップでは販売できないような状態の悪いものも少なくあリません。
個人売買 = 安いという思い込みに過ぎません。
もしあなたがフリマ等で売るなら、高いお金を払って購入したボードを少しでも高く売りたい、できるでけ買った値段に近い価格で売りたいと思うはずです。労力もかかるわけなので。そのような心理も働いているせいなのか?コンディションを加味してもそんなに安くもないです。
もちろん稀に掘り出し物はあるかもしれませんが、デリケートで品質にばらつきが大きいサーフボードに限っては逆にリスクの高い商品が大多数と思っていて間違いありません。確率から言えば、よっぽど専門の中古店の方が情報が正確で安心ですし価格も妥当(良心的)です。
揃えておきたいサーフ用品
道具は、なにも持っていないことを前提に紹介します。最初はサーフボードやウェットスーツをレンタル等で借りる予定の方も、他に準備が必要なものもありますのでチェックしておきましょう。

- サーフボード(ショート、ミッド、ロング)
- サーフボードケース
- フィン・フィンキー
- リーシュコード
- ワックス
- デッキパッド
- ウェットスーツ
- サーフインナー
- シャワー(ポリタンク等)
- タオル・ポンチョ
- 日焼け、クラゲ対策アイテム
- サーフスタンド
- メンテナンス・リペア用品
- サーフロック(車用セキュリティ キーボックス)
- 救急用品
サーフボード

「初心者」とは、これからサーフィンを始める方、始めたばかりで周囲の助けが必要になるなど一人で自立できていない「初級者」に満たないレベルの方になりますが、初心者の方のサーフボード選びで一番重要なのは浮力と安定感。

ある程度の長さ、幅、厚みがあるサーフボードを選ぶことが上達の近道
サーフボードには大きく分けて「ショートボード」「ミッドレングス」「ロングボード」の3つの種類があります。
あなたはどこを目指しますか!?
ショートボーダー?ロングボーダー?それともまだ今はどちらとも言えない?
もし方向性が決まっているのであればボード選びもスムーズにできるので、まだ決まっていない場合はサーフィン動画でもみながらゆっくり考えたり、友人知人にサーファーがいるなら相談してみてもよいでしょう。
いずれにしましても浮力と安定感ということに重きを置き、特にショートボードでは長さやボリューム(浮力)がしっかりあるサーフボード選ぶことをお勧めします。
ボード選びについては、初心者のためのサーフボード選び!あなたに合うボードは?で詳しく紹介していますのでご覧ください。

サーフボードケース

ソフトボードやモールドの一部ボードを除いて、ほとんどのサーフボードはとてもデリケートです。コツンとぶつけただけで簡単にダメージを受け傷付きます。修理代も安くはありません。傷ついたまま海に入ると傷口からボードの内部に浸水し剥離の原因になります。サーフボードのブランクス(芯材)は水に弱く小さな傷でも、そのまま乗り続けると次第に悪化し修理代は高額になることも少なくありません。
家から海までの持ち運び、車への積み下ろしや保管時など海以外でサーフボードを傷つけることも少なくありません。サーフボードケースは必須と言っても過言ではありません。
自分は慎重に扱うから大丈夫…とお考えの方、長くデリケートなサーフボードは注意してても、これが結構やってしまうのです。ケースがあるだけで保護力もグーんとあがり、十分に効果はあります。後々の修理代を考えれば高い買い物ではありませんのでケースは前向きに検討することをお勧めします。
ケースには大きく分けて3種類あります。「ニットケースなど厚手の布生地のソフトタイプのケース」「ウレタン素材などの厚手の素材を使ったDAY用ハードケース」さらに「サーフトリップ(旅行)向け保護力のあるハードケース」があります。用途に合わせ選びましょう。詳しくはサーフボードケースの選び方とおすすめのハードケースで紹介しています。

フィン・フィンキー

フィンはサーフボードの舵取りの役目をしてくれます。フィンの数や大きさ、形状でボードのパフォーマンスにも大きく影響します。フィンは、サーフボードに直接取り付けられているオンフィン(グラスオン)タイプと、取り外しが可能なアダプタータイプがあり、近年は後者のアダプターが主流となています。
ソフトボードなど一部サーフボードは、フィンがセット販売されているものもありますが、通常は別途購入となることが多いです。


フィンは各メーカーから形状・サイズ・素材の異なるモデルが多数販売されており、どれを選んで良いのか分かりにくいかもしれません。最初はよくわからないと思いますのでサーフボードを購入する際にショップの方に相談し一緒に購入するのも一つの方法です。
取り外しが可能なフィンシステムが主流となっているのが、 FCS、FCS2、FUTURESの3つのタイプです。上の画像のようにフィン下部の形状に違いがあり、ここをみればどのフィンシステムか判断できます。必ずサーフボードに埋め込まれているアダプターと合うフィンタイプか確認して購入しましょう。なお、FCS2のフィンシステムではFCS2とFCSの両方のフィンを取り付けることが可能です。

フィンはサーフボードのタイプやサイズ、あなたの体重・脚力などから自分に合ったものを選ぶのが理想ですが正直、最初のうちは何が良いかなんて分かるはずもありません。また素材やフィンの形状によってもパフォーマンスに影響しますが、ある程度の技術が身に付いてからでないと、恐らく効果も、その良し悪しも分かりませんので、初心者の方など最初は上の画像のようなベーシックなモデルで十分でしょう。


また、FCSとFUTUREはフィンをイモネジで固定します。この時、イモネジを回すためのフィンキーも必要になります。
ちなみにフィンキーはフィンに付属しているものと、していないものがありますので、確認したしておいた方が良いです。


リーシュコード
リーシュコードはサーフボードの流れ止め。サーフボードと自分の足をリーシュコードでつなぐことで、海の中でサーフボードが流されてしまうのを防いでくれます。

各メーカーから長さ、太さなどの異なるものが販売されていますが、基本的にサーフボードと同じくらいの長さのリーシュコードを購入します。太さは、強度を考え少し太めの7mm程度がオススメです。
サーフボードとリーシュコードをつなぐには、リーシュストリングスやリーシュロックと言われる紐が必要です。ほとんどのリーシュにはリーシュストリングスも付属していますが、付いていない場合は別途購入が必要です。

またリーシュは経年劣化で、サーフィン中に突然切れてしまうことも珍しいことではありませんので、定期的な交換が必要です。サーフボードが流されると周りのサーファーの迷惑になるだけでなく、事故などのトラブルの原因にもなります。なにより、あなたの命綱ですのでリーシュコードの定期交換は必須。交換タイミングは使用頻度や品質の差もありますが素材の特性上、使用頻度に関係なく経年劣化しますので、少なくても年に1回の交換をお勧めします。
リーシュコードの選び方についてまとめましたので、あわせてお読みください。

サーフボード用ワックス

サーフボード用のWAXは、滑り止めとしてサーフボードのデッキ部に塗ります。足の滑り止め・グリップ力UPやパドル時の姿勢を安定させます。
ワックスは、水温によってグリップ力が変化しますので水温に適した硬さのワックスを使用します。下地用のBACECOAT(ベースコート)、水温の低い冬の時期用のCOLD(コールド)、水温が比較的低い春もしくは秋用のCOOL(クール)、水温が比較的暖かい初夏や秋口用のWARM(ウォーム)、水温が最も暑い真夏用のTROPICAL(トロピカル)があり用途、時期に合わせワックスを塗ります。
各メーカーのワックスを知りたい方は、売れ筋のサーフワックスをランキング形式で紹介しておりますのであわせてお読みください。
なお、海水温は季節によって変化し、各海域によって異なります。日本各海域の海面水温をグラフにし紹介していますので、普段サーフィンをする最寄りのサーフポイントに近いエリアご覧いただき、ワックス選びにお役立てください。

ワックスの役割と種類、塗り方について詳しく紹介していますので、あわせてお読みください。見た目もいい感じに塗りたい方にも参考になる内容になっています。

また、サーフボードのワックスは定期的に剥がし塗り替えをお勧めしています。
理由としてグリップ力の低下を防いだり、クリーニング(綺麗に)することがありますが、私が塗り替えを勧める一番の理由は「ボードの定期診断」です。サーフィン中にストレスを受けやすいデッキ部にワックスがあると傷、クラック、劣化、ダメージなどのコンディションが把握しにくくなります。使い込んでいくと、特にこのデッキからの剥離や劣化が顕著に現れてきます。
また綺麗にしたことで、それ以外の箇所の傷などの見落としにも気付けたりするものです。ボードコンディションを確認し、リペアなど早めのメンテナンスを行うことであなたの大切なサーフボードの寿命を延ばすことにもつながります。
ワックス塗り替えを勧める理由、定期診断、塗り替えのタイミングに付いて詳しく紹介していますので、あわせてお読みください。

ワックスの塗り替えって大変そう、面倒って方は、こちらの記事もお勧めです。

デッキパッド(デッキパッチ)

デッキパッド(デッキパッチ)はワックス同様に滑り止めの役目をしてくれます。特にグリップ力を要する後側に置く足の位置に使用」するスタイルが一般的です。ロングよりもショートボードやショートボードに近いタイプのミッドレングスで使用されることが多い。
貼る位置はリーシュカップより少し前ぐらいに貼りますが、好みで若干、前めにしたりリーシュカップが隠れないギリギリの位置にするなどサーフィンのスタイル、好みに合わせ調整します。
ショップで貼ってもらう
ショップでサーフボードを購入する場合、デッキパッドも一緒に購入しその場でショップの方にお願いして貼ってもらうと失敗もなく安心かと思います。その際は、貼る位置や貼り方を見て次回自分でもできるように勉強しておきましょう。
デッキパッドの貼り方
デッキパッドをミスなく上手に貼るポイントは、「位置決め」「脱脂」「貼る順番」「エアーがなるべく入らないように貼る」「圧着」です。こちらにデッキパッドの貼り方、剥し方を詳しく紹介していますのでご覧ください。

ウェットスーツ
季節(気温、水温)にあわせ様々なタイプのウェットスーツがあります。
最初から各タイプのウェットスーツを揃えるのは、予算的にも大変ですので、必要に応じで揃えていくのがいいでしょう。

まずは、夏の時期に合わせてサーフィンを楽しむというのはどうでしょうか!?
夏の暑い時期なら、海パンや水着だけでも海に入れますので、ウェットスーツなしでもできないことはありません。この時期から始めるのが予算を最小限に抑えられます。とはいえ、サーフィンでは日焼け、サーフボードとの身体の接触によるスレや夏場とはいえ長時間の入水による体の冷えもなどもありますので、これらの対策を行なっていた方が安心してサーフィンを楽しめます。詳しくはこちらをご覧ください。
夏のサーフィンでは、日焼けやスレ対策としてのラッシュガードや体の冷え対策も兼ねたタッパーを水着や海パンに合わせて着用します。
- ラッシュガード:夏の日焼け、スレ対策に
- タッパー:夏の日焼け、スレ、体の冷え対策に



ウェットスーツを揃える場合、地域にもよりますが、大まかに説明すると夏の暑い時期は「スプリング(半袖・長袖)」、初夏から秋口の比較的暖かい時期なら「シーガル」、春・秋は「3mmフルスーツ」、冬の寒い時期は「5/3mmセミドライなど」、極寒なら「ドライスーツ」が必要。他にも種類はありますがここでは割愛します。
- スプリング(半袖・長袖):夏の暑い時期
- シーガル:初夏〜秋口の比較的暖かい時期
- 3mmフルスーツ:春・秋
- 5/3mmセミドライ:冬の寒い時期
- ドライスーツ:極寒地域

夏の暑い時期だけなら「スプリング」が一着あればOK。下が太ももや膝上までの丈で、半袖または長袖タイプがあります。ラッシュガードやタッパーに水着や海パンを着用するよりも、長時間の身体の冷えやスレなどの防止効果も上がります。
初夏や秋口の比較的暖かい時期には「シーガル」。下は足首まで、上は半袖なので海水による冷えを抑えつつ、暑い時間帯もある程度、暑さを軽減してくれます。夏、初夏〜秋口まで一着で済ませたいという方にもオススメです。
春、秋の時期には長袖&足首まである「3mmフルスーツ」。ジャージ素材やラバータイプのものがありますが、伸縮性、動き易さを重視するならジャージ素材。保温性を重視するならラバー素材。個人的にはジャージ素材がオススメですが、お好みで選べばいいでしょう。「スプリング」と「3mmフルスーツ」を揃えておけば冬の寒い時期以外は二着でOK!
春〜秋くらいまでのウェットスーツについてはこちらも合わせてお読みください。



日本の場合、冬に入るならセミドライは必須。寒い時期用のウェットスーツであればあるほど、価格も高くなりますので、初心者の方はいきなり冬から始めるよりは夏、あるいは春、秋に始めて、ウェットスーツを実際に着用したり、サイズ感を理解したり着脱に慣れるなどしておくと良いです。
冬は外気はもちろん海水も冷たくなりますのでウェットスーツのフィット感が重要となります。サイズの合っていないウェットスーツを着ると、隙間から冷たい海水が入り保温効果落ちるなどウェットスーツ本来の機能が発揮されなくなりますので、サイズ感は特に大事になってきます。
セミドライについてはこちらも合わせてお読みください。


サーフインナー

インナーはウェットスーツの下に着用する下着的な役割のインナーから保温性を上げるためのインナーまであります。
ウェットスーツの下に着用するインナーでは、男性用はウェットスーツ用のサーフインナーパンツが販売されております。

女性は一般的なビキニタイプの水着をインナーとして着用するのが一般的になっています。ウェットスーツと一緒に準備しておきたいアイテムです。

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冬の寒い時期の防寒やウェットスーツからの浸水対策に使われているインナーもあります。


シャワー(ポリタンク等)
多くのサーフポイントは海水浴場のようなシャワー設備がないところも少なくありませんので、自宅からシャワー用として水や温水を準備しておく必要があります。
なお、サーフポイントによってはシャワー設備があるところもありますが、シャワー、水道、トイレやビーチ関連設備、美化整備、環境保全など各自治体などが負担・管理されています。シャワー設備の有無に関わらず、有料でないシャワー設備の場合、些細なことではありますが自分の身体やボードを洗う分の水は自分で準備するくらいの配慮を持ってポイントを利用したい。
サーフィン、アウトドア用で使われている簡易シャワーがあり、手動式や電動式のものがあります。より簡単に準備できるものならば、ポリタンク、空のペットボトルを活用できます。
手動式
電動式
もう少し手軽に準備できるものをお探しの方は「ポリタンク」や「2Lのペットボトル」がオススメ。必要な本数だけ水や温水を入れて、サーフィン後にそのままシャワーとしてかけ流すだけ。
ポリタンクは容量が大きい分、水やお湯を入れたり、持ち運びするのが楽です。ただ、あまり大きいものにするとシャワーを使わずにポリタンクを持ち上げてかけ流す場合に重くて使いづらく、水のロスも大きくなりますので注意。
2Lのペットボトルはポリタンクに比べ一本一本が軽いので片手で持ってシャワーとして流せるのも良いところ。容量が小さい分本数が増えるので容器など準備しないと持ち運びが不便。またシャワーに比べると節水効果は落ちますが、手軽に準備でき勝手は悪くないのでオススメです。

肌寒い春先、秋や冬などの寒い時期は、水のシャワーだと冷えた身体には少々辛いものです。その対策としてポリタンクカバーやペットボトルの保温カバーなどがお勧めです。こちらで詳しく商品紹介してますのであわせてお読みください。

タオル・ポンチョ
サーフィン、海水浴などのビーチシーンの着替えで便利なのがポンチョ、メジャーなサーフポイントでは、更衣室などの設備が整っている場合もありますが、ほとんどのサーフポイントには無く、トイレ、シャワーだけでも設置されていれば恵まれている方です。
特に女性の方は着替えの際に周囲の視線も気になりますので、ポンチョは必須。
ポンチョにはタオル生地、マイクロファイバーなどの素材があり、季節やお好みに応じて選ぶと良いでしょう。
男性の場合、夏や初夏、秋口ならバスタオルだけでも問題はありませんが、冬の寒い時期の着替えは、ポンチョは必須。
冬のサーフィンで何が辛いって、着替えが一番辛いといっても過言では無いほど…必須アイテムと言っても過言ではありません。こちらで詳しく紹介してますのであわせてお読みください。

ビーチタオルについても記事にしていますので、ご興味がある方はあわせてお読みください。

日焼け、クラゲ対策アイテム

長時間のサーフィンですので日焼けとクラゲ対策も欠かせません。
サーフィン中は海からの照り返しも浴びます。
特に日差しの強い夏に長時間のサーフィンは日焼け対策をしっかり行っていたいところ。海での使用になるのでウォータープルーフの日焼け止めは最低条件です。ドラッグストアで手に入るものなので、ここでは割愛します。
また日焼け、髪、頭皮、暑さ対策としても効果的なサーフキャップ&ハットについても紹介していますのであわせてお読みください。


サーフィンではクラゲ対策も準備しておきたい。クラゲの発生時期や注意すること、刺された時の対処法、予防について詳しく知りたい方はこちら。
近年はクラゲ避けクリームや日焼け止めがありますのでクラゲ対策にお勧めです。
クラゲに関する情報、クラゲよけクリーム・日焼け止めについて詳しく紹介していますのであわせてお読みください。

サーフスタンド
海ではサーフスタンド(ワックスアップスタンド)があると便利。ポイントによって着替えや準備をするエリアがアスファルトやコンクリート、砂や土の場所など様々、直接ボードを置くと汚れたり、破損や傷つけてしまうこともありますので、スタンドを活用することお勧めします。

ワックスがけから、サーフィン後の水洗い、リペアなどのメンテナンス用として活用できます。
サーフスタンド(ワックスアップスタンド)は折りたたみが可能で、錆びにくく軽量なアルミ素材がオススメ。サーフスタンドについて詳しく紹介していますのであわせてお読みください。

メンテナンス・リペア用品
サーフボード、ウェットスーツのお手入れ、リペアに便利なアイテムを紹介。

- ワックスリムーバー
- ワックススクレーパー
- サーフスタンド
サーフボードの定期的なワックス剥がしにはワックスリムーバーとスクレーパーは必須アイテムです。またサーフボードを傷つけずにワックス剥がしやリペア作業に集中するためにもサーフスタンドも準備しておきたい。

- リペアテープ
- ソーラーレジン
- リペアキット
サーフィン中にクラッシュしたり、サーフィン前に傷つけたり、傷を発見した場合、そのままサーフィンをすると中に海水が入り剥離の原因となりサーフボードの寿命を大幅に縮めてしまいますので絶対にNGです。こんな時にオススメなのが、リペアテープやソーラーレジン。小傷程度ならその場で時間もかからずサッと簡易補修できますので、サーフィンに行く際には常備しておくことをお勧めします。

サーフボードの小傷や比較的小さな傷くらいなら自分でもリペア可能です。リペアに必要なものがセットになったリペアキットも販売されていますので、初めての方などは、まずはキットを使って始めてみるのも良い方法です。
リペア方法、揃えるものについて詳しく知りたい方はこちらを参考にご覧ください。

- ウェットスーツシャンプー
- ウェットスーツ柔軟剤
- ウォーターボックス
- ウェットスーツハンガー
サーフィン後のウェットスーツのお手入れも大事です。
周囲のサーファーの話を聞くと意外とウェットスーツのケアって軽視しがちな印象。
水でサラッと表面に付着した砂などの汚れをサッと流すだけ…と言うような感じです。
服は衣類洗剤で毎回しっかり洗濯するのに、ウェットスーツはサラッと水で流すだけって。。。
「そんなんじゃ染み込んだ海水の塩分や汚れは落ちませんよ!」
一度、サーフィン後にウォーターボックスに水、そしてウェットシャンプーを適量いれて、しっかり洗ってみてください!どれだけウェットスーツに汚れが染み込んでいるかがよく分かりますのでお試しあれ。

ウェットシャンプーには消臭効果もあるものが多いので、サーフィン中に大量に染み込んだ汗や海水の嫌な臭いの解消にも効果を発揮してくれます。
ウェットスーツを少しでも長くコンディション良く綺麗に使うために、普段から、ウェットスーツシャンプー、ウェットスーツ柔軟剤、ウォーターボックスなどのアイテムを活用し、しっかりお手入れしておきたい。

また、保管は肩部の負担を軽減するウェットハンガーなどを使用することをお勧めします。
お手入れ方法、オススメ商品など詳しく知りたい方はこちらを参考にご覧ください。



- ウェットボンド
- メルコテープ
ウェットスーツは各パーツを縫い合わせ(繋ぎ合わせ)て作られています。このつなぎ目が、糸で縫われていたり、ウェットボンドで接着されていたりしますが、特にラバー素材などをボンドで接着されている箇所は、経年やサーフィン時のストレスにより剥がれ、浸水の原因となります。
メンテナンス用としてウェットボンドやメルコテープが販売されておりますので活用して、定期的にリペアしておきたい。リペア方法など詳しく知りたい方はこちらを参考にご覧ください。

サーフロック(車用セキュリティ キーボックス)

サーフィンの防犯対策として準備しておきたい必須アイテムです。
車の鍵をタイヤの上に置いたり、車の下などに隠す方もいますが、まずタイヤの上なんて窃盗犯に取ってくださいって言ってるようなものです。そこで、サーフロックやセキュリティボックスと言われるものに鍵を入れて車のドアや牽引フックの部分に取り付ける防犯対策です。
サーフロックやセキュリティボックスが防犯対策として確実で安心なものとは言いませんが、何もされてない車よりは抑止力にもなり一定の防犯効果はあると考えます。
サーフロックのことや盗難・車上荒らしについて詳しく知りたい方はこちらを参考にご覧ください。



救急用品
サーフィン中にはフィンカットやリーフ、砂浜などでケガをすることもあります。擦り傷など小さな傷でも海の中だと傷口から血が止まらないこともあります。そんな時に救急用品も備えておくと、いざと言う時に役立ちます。
- バンドエイド
- テーピング
バンドエイドは水仕事用のキズパワーパッドなどが水の中でも剥がれにくくオススメ。それでも良く動かすような部位では剥がれやすいので、さらにテーピングで巻いておくといいです。
サーフポイントの波情報&潮見表
サーフィンをするなら、サーフポイントの波情報や潮の干満はチェックしておきたい。「せっかく来たのに波がなっかった」「波のいい時間に合わせてサーフィンに行きたい」「波のコンディションに合わせて持って行くサーフボードをチョイスしたい」など、事前にある程度の波情報が分かっているとメリットも大きい。
オススメの波情報&潮見表をチェックできる2つの無料アプリ&人気の波情報アプリ(有料)について紹介していますので、詳しく知りたい方はご覧ください。

タイドグラフ機能を持った防水腕時計もおススメ!
タイドウォッチ機能とは潮の動きをグラフで確認できるをタイドグラフ機能を持った腕時計でサーフィン時にも活躍してくれます。

サーフィンと車

車でサーフィンに行く場合に、サーフボードはどのように積む?
外積みキャリアの場合、雨天、日光によるボードへ負担、目的地へ向かう途中の休憩中の盗難、高速でのトラブルなどの心配がありますが、「道中を快適かつ安全に、サーフボードの積み下ろしも、なるべく面倒な作業を減らしスムーズにしたい」となれば車内への中積みが理想。
天井のスペースを活かした中積みのための車内用キャリアバーなどの紹介や車内スペースの活用術について、快適に波乗りに行きたい方の参考、ヒントになる内容を記事にしましたので合わせてお読みください!?

サーファーにとっては車選びや車内のアレンジも楽しみの一つ。サーフィン仕様にカスタマイズされたボンゴブローニイバンが素敵でサーファーの方の車選びはもちろん、リノベーションの参考にもなるかと思い記事にしましたのでご興味のある方は参考にご覧ください。
